この記事の連載

#3 肌ラボにKATE、あっぱれな下剋上はなぜ起きたのか?

 日本のプチプラ系は昔からそれなりの水準にあったが、“安かろう悪かろう”の常識崩壊の素地を作ったのが、この2ブランドではなかったか。

 デパコス顔負けの濃密保湿や集中美白を1,000円レベルで次々輩出、業界を驚かせたロート製薬の「肌ラボ」。一方、設立当初から異彩を放ち今やトレンドを左右するほどの影響力を持つカネボウ「ケイト」。

 もちろん資生堂や花王も安価な名品を地道に作ってきたが、強烈なインパクトを与えた2つのプチプラに業界全体が刺激を受ける形となった。

カネボウ化粧品

フリーダイヤル 0120-518-520

ロート製薬

電話番号 06-6758-1272

2024.11.01(金)
文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
写真=平松市聖

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。