この記事の連載

 犬と違い、一緒に出掛けたりすることがあまりない猫。

 だからこそ、愛猫家たちはうちの子のことをもっと話したい! 猫たちと“あの人”の、愛情溢れるエピソードを聞いてみました。

 猫の個性も、関係性もそれぞれ違い、猫あるあるには親近感。

 今回はグラフィックデザイナー 大島依提亜さんの愛猫とのエピソードを紹介します!(「CREA」2024年夏号の一部を抜粋)


うちの愛猫、自慢させて!

ジッコ、ニコ

ともに4歳のメス。22歳で亡くなった先代猫の名が「ひゃっこ」(100個)。100には最初から敵わないという意味で「ジッコ」(10個)「ニコ」(2個)と数字を下げて命名。

Q.1 愛猫とのなれそめは?

A.1 保護猫サイトで姉妹猫を迎え入れ

 ひゃっこという先代猫が自分にとって初めての猫だったので、猫との暮らしはトータルすると25年になります。2020年の暮れにひゃっこが永眠。22歳でした。大往生だったので充足感はあったのですが、猫のいる生活にすっかり慣れ過ぎてしまっていたので、ジッコとニコはわりとすぐに迎えることにしました。保護猫のサイトをつぶさに見ている中で、仔猫ながら威厳のある眼差しで遠くを見つめる姿、2匹のコンビ(姉妹なのです)のフォーメーション具合が何とも愛くるしくて、うちに来てもらうことにしました。

Q.2 愛猫の一番好きなところは?

A.2 つまり……何でもかわいい

 ジッコはコロコロとした佇まいや仕草がかわいい。ニコはひねくれ者で振り回されていますが、まあ、それもかわいい。つまり何でもかわいい。

Q.3 愛猫の愛おしい癖は?

A.3 短いしっぽでビートを刻むところ

 2匹ともしっぽが短いのが特徴。興奮するとその短いしっぽを上下に振って、棚の上などの硬いところでポンポポポンと太鼓を叩くように軽快な音を出すところが愛おしいです。これも猫のたまらない仕草5万通りのうちのほんの一例にすぎませんが……。

2024.08.24(土)
文=大嶋律子(Giraffe)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。