この記事の連載

 犬と違い、一緒に出掛けたりすることがあまりない猫。

 だからこそ、愛猫家たちはうちの子のことをもっと話したい! 猫たちと“あの人”の、愛情溢れるエピソードを聞いてみました。

 猫の個性も、関係性もそれぞれ違い、猫あるあるには親近感。(「CREA」2024年夏号より抜粋)


【あの愛猫家と猫とのヒストリー】

スタイリスト岡尾美代子さんと愛猫トキオ。愛用している猫雑貨も教えてもらいました。

トキオ

1歳、オス。スコティッシュフォールド疑惑がある元保護猫で、ふわふわの毛並みから「フサオ」の異名も。少し怖がりな性格でブラッシングも爪切りも苦手。

Q.1 愛猫とのなれそめは?

A.1 昨年秋、保護猫が我が家に

 2023年5月、15年間一緒に暮らしていた猫が亡くなってしまって。その後、間を繋いでくださる方がいて、9月に保護猫団体から生後半年ほどでやってきました。ちなみに、名前は大島弓子先生の漫画『綿の国星』から。友人が命名してくれました。

Q.2 愛猫の一番好きなところは?

A.2 寝起きの顔がたまりません

 普段はスッキリとキリリな、割と整った顔立ちをしているのですが、寝起きは目が平らになって、“ぶちゃいく”な顔になるところが好きです。私が帰宅すると、ソファでぐっすりと寝ていたトキオが、そんなふうに眠そうな顔で迎えてくれます。

Q.3 愛猫の愛おしい癖は?

A.3 くつろぐときは、前脚を伸ばして

 トキオはいわゆる香箱座りを(できるのですが)あまりしない猫で、前脚を伸ばしてペタンと突っ伏していることが多いんです。そんなふうにくつろぐ姿を見るといつもかわいいなと思うし、うちでリラックスしてくれているんだと嬉しくなりますね。

Q.4 愛猫のお気に入りグッズは?

A.4 カピバラの編みぐるみが宝物

 店のスタッフの娘さんがつくってくれた、カピバラの小さな編みぐるみが大のお気に入り。咥えて、投げ飛ばして、捕まえて……家の中を走り回ってひとりで遊んでいます。また、先代の猫が使っていたカゴベッドとブランケットも愛用してくれています。

Q.5 猫との暮らしで幸せを感じる瞬間は?

A.5 そこにいてくれるだけで幸せ

 一緒に暮らし始めて半年ちょっと。今のところ、トキオは膝に乗ってくることはないし、抱っこも苦手なタイプ。でも、いつも私が視界に入る場所にいて、じっと見つめてくるのが嬉しくて。ただそこにいてくれるだけでいいと思うようになりました。

2024.08.11(日)
文=野尻和代
写真=清水奈緒

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。