この記事の連載

 猫はそこに存在するだけでかわいい。だけど猫にまつわるトリビアや雑学を知れば、もっとかわいく愛おしく感じるはず。「CREA」2024年夏号「猫のいる毎日は。」より一部を抜粋し、掲載します。


猫歌人が猫短歌を詠む

あお向けで寝ている猫を撫でている
みんながんばりすぎな気がする

「注がれる」なので愛とは液体で
一滴たりともこぼさない猫

 猫歌人の仁尾智さんに、今号のテーマ「猫との暮らし」をお題に短歌を詠んでもらった。

 油断して眠る猫を詠んだ一首について、「これくらい気の抜けた時間が人には足りていないのでは? と思ってしまうんです」。

 もう一首は、「“愛を注ぐ”という動詞の違和感と、人間からの愛に対する猫側の器の大きさを短歌に収めてみました」。

仁尾智(にお さとる)さん

1968年生まれ。猫歌人。代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》など。最新刊は『また猫と 猫の挽歌集』(雷鳥社)。

また猫と 猫の挽歌集

定価 1,980円(税込)
雷鳥社
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 K-POP界のレジェンド、SUPER JUNIOR-D&Eドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、&TEAMJOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。

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猫を愛したくなる26のトリビア

2024.07.29(月)
文=船橋麻貴
写真=末永裕樹

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。