◆沖永良部島 銀水洞

 「花と鍾乳洞の島」と呼ばれ、大小さまざまな鍾乳洞が現在わかっているだけで200から300も存在する沖永良部島。

 洞窟の聖地ともいわれるこの地で近年人気があるのは、洞窟を探検するケイビングです。沖永良部の成り立ちを思わせる碁盤岩や巨大な鍾乳石の壁に直面すれば悠久の歴史を感じずにはいられません。

 ヘッドライトの明かりを頼りに、時には這いつくばりながら、水に浸かりながら。美しい鍾乳石の森や滝など突き進んだ先で出会える絶景は、行った人しか味わうことができない感動があることでしょう。

沖永良部島 銀水洞(おきのえらぶじま ぎんすいどう)

所在地 鹿児島県大島郡知名町
https://okierabucave.com/

◆六月灯

 六月灯は、7月(旧暦の6月)に県内各地の神社や寺院で行われる夏祭り。県民からは「ロッガッドー」の呼び名で親しまれ、月末まで毎晩のように催されます。

 お祭り当日は、和紙に絵や文字を書いた灯籠が境内に飾られ、歌や踊りの奉納が行われたり周辺に夜店が立ち並んだりして、大勢の人でにぎわいます。神社や寺院にたくさんの灯籠が飾られ、ろうそくの火で温かく色づく風景はまさに鹿児島の夏の風物詩。

 写真の照国神社をはじめ、六月灯は県内のさまざまな神社で行われ、催しの内容も異なります。いろいろな場所の祭りを巡って、違いを楽しむのもおもしろいですよ。

開催日:毎年7月上旬~8月上旬

六月灯(ろくがつどう)

所在地 鹿児島県内一円
https://www.kagoshima-kankou.com/feature/sp1801

2024.07.08(月)
文=CREA編集部