夜、外から仔猫の鳴き声が…現在の愛猫との出会い

 そして今、ひとり暮らしをしながら飼っているのがハチワレ柄のむーちゃん。昨年の初夏に、家の近所で偶然出会い、拾ったのだという。

「夜中に仔猫の鳴き声がずっとしていたんです。翌朝になっても、用事から帰った夕方になっても聞こえたので探してみたら、親猫とはぐれたのか、木の根元に1匹でいました」

 すぐに病院に連れていき生後1週間とわかる。保護団体に預けるべきとは思いつつ、離れたくない気持ちが募り自分で飼うことに決めた。

「ちょうど仕事が忙しかったころで、目の離せない時期の世話だけ両親に頼み、無事に飼えることになりました。今は、仕事との両立は全然大変ではないです。むーちゃんはとにかく遊びたがりで、毎朝毎晩ひとり運動会をやっています。腕によじ登ってくるので引っ掻き傷が絶えません(笑)」

2024.07.02(火)
文=黒瀬朋子
写真=柏田テツヲ
スタイリング=番場直美
ヘアメイク=伏屋陽子(ESPER)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

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定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。