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香港空港からバスで直行! 橋を渡ればポルトガルの風情が

 グルメにホテルライフに世界遺産巡りにと、楽しみが多く、近場デスティネーションとして魅力的なマカオ。日本からのアクセスは、マカオ航空の直行便(成田、関西、福岡)に加え、香港空港や香港市内発着のフェリーなど、いくつかの方法がある。

 この旅で選んだのは、香港空港からの直行バス。成田からの直行便(マカオに20時着、9時半発)も便利だけれど、現地での滞在時間を長くしたい時や、羽田空港を利用する際は、このアクセス方法がおすすめだ。なにより、羽田・香港間は早朝から深夜帯までフライト数が豊富だから、スケジュールが組みやすい。

 目安としては、朝9時頃の羽田発フライトを利用すると、ちょうどホテルのチェックインが始まる15時頃、マカオに着くスケジュールだ。

 香港空港では入国せず、案内にしたがってターミナル内を移動し、バスのチケットを購入。香港とマカオを繋ぐ「港珠澳大橋」を渡るバスに30分ほど乗れば、ポルトガルの風情が香るマカオに到着する。橋は専用のナンバーを持つ車しか走ることができないため渋滞もなく、地下鉄で移動するような感覚だ。

 マカオは大きく分けて、マカオ半島部と、タイパ地区、IR(統合型リゾート)が立ち並ぶコタイ地区、コロアン地区に分けられる。ポルトガル風建築や美しい教会が建ち並ぶ風景が見られるのは、マカオ半島部の市街地だ。

 コタイ地区に滞在していると、半島部はちょっと遠く感じるもしれない。でも、マカオは総面積が品川区と同じほどのコンパクトな街。半島部まで行けば(コタイ地区からタクシーで約20分)、半日で主要スポットを巡ることができるだろう。

 体力に自信があれば、世界遺産エリアの教会や建物を、ほぼ徒歩のみで巡ることもできるはず。ただし、市街地の足元はカルサーダス(石畳み)が続き、坂道も多いからこそ美しいということをお忘れなく。散策するなら、歩きやすいスニーカーを持参で。

2024.05.24(金)
文=芹澤和美
写真=Lina Shigemitsu