この記事の連載
マカオ旅【前篇】
マカオ旅【後篇】
フラッグシップの堂々たる存在感「リスボア・グランド・パレス」
![広大な敷地に、趣が異なる3つのラグジュアリーホテルが集結。あわせて約1900室!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/d/-/img_0d369cce687b6a49b090a51d0a04243d160687.jpg)
ポルトガル統治時代、カジノタウン、ヒストリカルな街並みの世界遺産登録、そして埋め立て地区の大開発によるホテル建築ラッシュ……と、歴史とともに大変貌を遂げてきたマカオ。近年は、新エリアにホテルや巨大ショッピングモール、最新鋭のシアターなどが誕生し、エンターテイメント都市としての地位を確立している。
もはや日本から一番近いエンターテイメントリゾートといっても過言ではないマカオで、長らく伝説を築いてきたのが、「リスボア」。1970年に誕生して以来、マカオのシンボルだったカジノホテルの「リスボア」と、2007年にオープンした地上44階建ての「グランドリスボア」で知られるブランドだ。
そんな老舗が刻んだ新たな伝説が、3つのホテルが集結するIR(統合型リゾート)、「グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオ」。
「フォーブス・トラベルガイド」で5つ星を獲得している「グランド・リスボア・パレス・マカオ」と「ザ・カール・ラガーフェルド・マカオ」、2024年3月にグランドオープンしたばかりの「ラッツォ・ヴェルサーチェ・マカオ」から成る。
広大な全貌は、パレスと冠するとおり、宮殿のごとく中庭を挟んだシンメトリーの景観。その中央に構えるのが、フラッグシップの「グランド・リスボア・パレス・マカオ」だ。エントランスを入ると、西洋の建築様式に龍や蓮などの中国的アイコンがのぞき、シノワズリが香る。
部屋に向かうまでの長い廊下を楽しませてくれるのは、マカオ在住の気鋭アーティストが手掛ける作品の数々。東西が入り混じる街をモチーフにしたアートや、オーナーファミリーのアンティーク・コレクションが惜しみなく飾られ、さながら美術館のよう。
![長い廊下にもアートが飾られ、目を楽しませる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/a/-/img_5af0f2446088be1faf8043a54f91e015136013.jpg)
![ウエルカムスイーツはマカオ名物のエッグタルト。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/-/img_484b5d97fc18e5a78d75865ea227ee1e61152.jpg)
ゲストルームの扉を開くと、そこは淡い色を基調にした柔らかな空間が。地域の文化遺産をリスペクトしたユニークな絵画が目を楽しませる。
![柔らかな色調のゲストルームはファミリー層にも人気。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/e/-/img_9e5478829ac420de7b3ae2f944a7c94f115980.jpg)
![全室バスタブとシャワー別、ダブルシンクで、ゆったりと身支度ができる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/-/img_ed4f8e8ee920d84ec9ab809ad47a04d4140530.jpg)
![アメニティーはオーストラリアのオーガニックコスメ「APPELLES」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/c/-/img_2c2151c7a6a3bf8fc3625fb1134e086577392.jpg)
おすすめの部屋はガーデンビュー。まさに秘密の花園のように佇む中庭の緑濃い景色は、かつてあったマカオ=カジノのイメージを完全に覆す。
![目覚めれば窓の外に緑が広がるガーデンビューの部屋。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/0/-/img_60e230a9cf8640ce9d9367c73a0d5b1a127659.jpg)
![部屋に用意されたスリッパさえもインテリアのひとつに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/-/img_bfc0926b6a5d4576ed4220f917301efb261504.jpg)
2024.05.24(金)
文=芹澤和美
写真=Lina Shigemitsu