大ぶりにちぎってサラダに

 小松菜、実は生でも食べられます。

 ただ香りに個性があるので、水に浸けてシャキッとさせたものをまずかじってみてください。気にならないようなら、葉と茎を食べやすい大きさにちぎってサラダに加える、なんて使い方もできます。

 上の写真は大ぶりにちぎった小松菜を、ハニーマスタード風味のサラダチキンと一緒に、オリーブオイル&ビネガー少々で和えたもの。好みのドレッシングと和えるのでも、もちろん構いません。

小松菜とちくわの焼きうどん風

 最後に、しっかり1食になるレシピを紹介します。「小松菜とちくわの焼きうどん風」、フライパンに材料を入れたら、ほぼ放っておける作り方ですよ。

■材料(1人分)

・小松菜:100g
・ちくわ:小さめ2本(80g)
・うどん(ゆで):1玉
・めんつゆ(3倍濃縮):大さじ2
・水:100ml

 フッ素加工のフライパンにうどん、4センチ長さに切った小松菜、輪切りにしたちくわ、めんつゆ、水を入れて中火にかけます。ぐつぐつと沸いてきたら、フタをして2分煮てください。

 2分経ったらフタをあけて火を強め、さらに2分ほど加熱して水分を飛ばします。ときおり全体を混ぜてください。水分が大体飛んだら、お皿に盛って完成です。こしょうや黒こしょうをふってもおいしい。

 ちくわも値段が手頃で嬉しい食材ですね。ちくわ・小松菜・うどんはたんぱく質、緑黄色野菜、炭水化物のトリオでもあります。どれも生きていく上で欠かせない栄養素。手頃な食材を使いつつ、栄養バランスも意識していきたいですね。

 春から自炊を始めた方々、うまいこと続いているでしょうか?

 本連載のバックナンバーも時間があるとき、ぜひ読んでみてください。

 ではまた、来月。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に、卒業間近の美大生、就職したばかりの青年、保護犬猫60匹と暮らす女性、日本に暮らす韓国人男性、奥さんを亡くしてひとり暮らしの85歳の男性……などなど、18人の「きょうの鍋」と個人史を追ったノンフィクション『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)がある。
https://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

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2024.05.22(水)
文・撮影=白央篤司