閑静な神社を通り、源氏山公園へ

 JR鎌倉駅西口から歩くこと約10分、まずは寿福寺に到着しました。

 境内一帯は鮮やかな緑に包まれていて、参道は神秘的な雰囲気。思わず写真を撮りたくなる光景です。

 ここから境内裏手に回り、山道を通って山一帯に広がる「源氏山公園」に向かいます。

 竹林を抜けると、さっそく待ち受けていたのは急傾斜の細い道。階段状に整備されているものの、滑って転げ落ちないかドキドキ……。

 岩と岩の間を通り抜けると、すぐに歩きやすい遊歩道に出ました。スタート地点からアドベンチャー感満載です!

 訪れたこの日は、3月中旬。桜にはまだ早い時期でしたが、赤やピンクの椿の花がちらほらと咲いていました。

 豊かな自然に囲まれて歩いていると、澄んだ空気に思わず深呼吸したくなります。

 「山中は地上よりも寒いかな?」「もっと着込んで行ったほうがいいかな?」と思いつつ来てみれば、山中でも丁度いいくらい。ウェアがしっかり防寒・防風してくれています。

 ウェアはこれほど薄いのに、なぜ防寒力抜群なのか? その理由の一つは、生地の造りによるものだそう。

 パタゴニアといえば自然保護の取り組みに力を入れていることでも有名ですが、たとえばクアンダリー・ジョガーズの生地は廃魚網をリサイクルしたもの。廃魚網から高強度のナイロン糸を作り上げ、さらに高密度に織ることで、防風力や保温性の高い生地に仕上げているそうです。

 ちなみに今日着用したプルオーバーとジョガーズパンツはどちらも有機フッ素化合物(PFAS)不使用かつ耐久性撥水(DWR)加工済みのため、環境に配慮しつつも機能性は申し分なし。

2024.04.26(金)
文=佐藤由樹
撮影=深野未季