この記事の連載

●プロの見解は?

 訪ねたのは、広尾にある「SPINE CONDITIONING STATION(スパイン・コンディショニング・ステーション、以下SCS)」。以前、腰痛について教えていただいた腰専門のコンディショニングスタジオです。

恵比寿・広尾の腰専門コンディショニングスタジオ
【SPINE CONDITIONING STATION】

https://www.sc-station.com/

多くの人を悩ます腰痛の原因は4つ! 腰専門コンディショニングスタジオで 原因と対策を教わってきました・前篇

https://crea.bunshun.jp/articles/-/43917

 今回コーチングトレーナーの折笠佑太先生にアイデアを聞いていただいて、春日を意識した私の姿勢をチェックしてもらいました。すると……。

「春日さんを意識した姿勢は、普段の姿勢と比べてビジュアル的には悪くないと思います。それは、胸が開いているという点においてです。ただし、気になる点が2つあります。一つは、腰の筋肉の使い方です。春日さんや、ボディビルダーの中でもビキニフィットネスという競技の方々がする『見せるポージング』の姿勢は、腰の筋肉を過剰に使うため、反り腰になりやすく、痛めてしまいがちです。にらさわさんも反り気味になっているので、そこは修正していきましょう」(折笠先生、以下同)

 なお、ボディビルダーの方全員が反り腰になっているわけでなく、むしろ男性は腹筋を見せるために腰を丸めているそうです(念のため)。

「そして、もう一つは首の位置です。にらさわさんは首が前に出ていますが、これだと肩こりの原因になります」

 先生に正していただいて、改めて姿勢をチェックしてみると、おおなんということでしょう! 自分史上最高レベルの美しい立ち姿勢になっているではないですか!

 しかもここが肝心なのですが、先生に修正していただいた姿勢だと、まったく疲れないのです!

 春日姿勢を取っていた時は、力が入ってしまうせいなのか、ポーズを取るだけで疲れていましたが、自分ではそれこそが「筋トレ」だと考えて、むしろ「いい事」だと思ってもいました。が、本当に良い姿勢を取ると、疲れないものなのですね。しかも疲れないのに、「筋肉を使っている感」はちゃんとある!

 イメージで言うと、体の中に1本柱が通っているような感じになるので、意識して力を入れなくとも、(必要な)筋肉はしっかりと働いて、互いに支え合って(自立して立って)いられるようになるのです。

 ……ということで、今回の検証をまとめると、春日をイメージした姿勢作りは、「アリ!」。特に猫背の人や、私のように胸が開けない人、肩甲骨が動かせない人が、エクササイズ的に真似してみるのはいいような気がします。なんせ、思いついたらいつでもどこででもできますし(思い出しやすいのがポイントです!)ただし、「日常的に続けるものではない」というのと、「反り腰には気をつける」ということは意識しておくといいようです。

 なお、首の位置については、私は大幅な修正を要しましたが、そこは人によるようです。

 先生によると、「一人一人の骨格や筋肉のつき方だけでなく、体の使い方のクセなどによっても、修正ポイントは違ってきます」とのこと。

 とはいえ、体に負担のない美しい立ち姿勢を目指す上で、「万人が目安にできる簡単な指標」はあるそうで、実は私自身もその指標に則って、先生に正してもらいました。

 次回は、その指標ともう一つ、「美しい座り姿勢を作るコツ」を、引き続き折笠先生に教わります。乞う、ご期待!

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

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Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2024.04.07(日)
文・写真=にらさわあきこ