アイヌの人々も愛用したハマナスの香りを閉じ込めたミスト

◆【北海道】rosa rugosa「ロサ・ルゴサ 朝摘みローションミスト<全身化粧水>」

 北海道十勝にある人口4,200人ほどの小さな町・浦幌(うらほろ)で、栽培から原料加工まで一貫して行っている「rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)」。

 元々は町おこしの活動からスタートした取り組みで、「北海道や地元・浦幌町の花としても指定されている“ハマナス”を使って、地域を活性させたい」という想いからスタートしました。

 地元在住の女性が中心となって商品開発に取り組んでいるほか、高齢者やファミリーなど、地域で暮らすさまざまな人が、ハマナス栽培やパッケージデザインに携わっているといいます。

 「朝摘みローションミスト」に使用するのは、北海道の厳しい冬を乗り越えて初夏、最初に花を咲かせるハマナスの一番花(いちばんばな)のみ。“朝摘み”の文字通り、最も香りをため込むといわれている夜明けに一つひとつ手で摘み取り、その日の内に香りを抽出する作業も行います。

 英名で「Japanese Rose」と呼ばれるように、ハマナスは日本原産のバラ。ビタミンCが豊富に含まれていて、アイヌの人々は花びらを煎じて飲んだり、気持ちを落ち着かせるハーブとして利用したり、果実を疲労回復に効く食料としていたりと、さまざまに活用してきたのだとか。

 サラッとしたテクスチャーは季節を問わずに使えるほか、頭皮や髪、ボディのケアにもおすすめです。

「私たちのテーマは『強く生きる、を支える』。この言葉には、ハマナスが私たちを支えてくれる、私たちが使ってくださる皆様を支えたいという2つの意味が込められています。北海道というとラベンダーやハッカが有名ですが、私たちはそれらの植物に並ぶポテンシャルがハマナスにはあると考えています。

 植物と同じように、少しずつ根を張りながらさまざまな場所で浦幌町のハマナスを広め、お使いいただける方だけでなく、人口減少や過疎化が進む日本の田舎町の希望につながる取り組みにできればと思っています」(rosa rugosa 担当者)

ciokay

電話番号 015-578-7591
https://rosa-rugosa.jp/

2024.04.13(土)
文=河西みのり
撮影=釜谷洋史