香港映画『ソウルメイト/七⽉と安⽣』(2016)を、韓国・済州島を舞台にリメイクした『ソウルメイト』。性格も価値観も異なるミソとハウンの、ときに頼り合い、傷つけ合う小学校時代から30代までの友情を描いている。

自由奔放の奥に悲しさを覗かせるキム・ダミ

 ミソを演じるのは、大ヒットドラマ『梨泰院クラス』(2020)のIQ162 の天才少⼥イソ役でおなじみのキム・ダミ。個性的な役を演じることが多かったダミが、本作では等⾝⼤の⼥性を好演。表向きは⾃由奔放で明るく振る舞う⼀⽅、複雑な家庭環境で育ち、⼼の奥底に悲しみを抱える繊細なキャラクターを巧みに表現した。

 両親から愛されて何不⾃由なく育つも、⾃分の意志では⽣きることができない親友・ハウン役はチョン・ソニ(ドラマ『花様年華 ~君といた季節~』(2020)、『あなたの運命を書いています』(2021)など)。

 

 2人の関係に深く関わるジヌを、話題のドラマ『⼒の強い⼥ カン・ナムスン』(2023)での好演が記憶に新しいピョン・ウソクが演じている。

青春そのもののノスタルジックなシーン

 このたび、2人の高校時代のシーンが新たに解禁になった。海辺を仲良く散歩する様⼦や、じゃれ合う姿など、ミソとハウンが故郷・済州島で過ごした“かけがえのない瞬間”がノスタルジックに切り取られている。

 

 また、キャストによるお気に入りシーンについてのコメントも到着。ダミは大人になってから数年ぶりに2人が済州島で再会する場面を挙げた。

「どんな姿を⾒せればいいのかとても悩んだ」というダミ。「どんなに⻑い間離れていたとしても、⾒つめ合い抱き合うだけで多くを語っている場⾯だと思いました」と語っている。

『ソウルメイト』は2月23日公開。

STORY
公募展で大賞に選ばれた「作者・ハウン」という記載だけで応募された絵画。そこに描かれていたのは、高校生のミソだ。ギャラリーの担当者から、ハウンとコンタクトを取りたいと連絡を受けたミソだが、ハウンとは幼い頃に遊んだだけの仲だと語る。ハウンのブログにはミソとの深い関係が綴られているにも関わらず…。

ミソとハウンは小学生からの大親友。だが、成長するにしたがって、気持ちや生活がすれ違うようになっていた。17歳の夏、ソウルと済州島と離れて暮らすようになった二人。5年後、再会を果たして釜山旅行に二人で出掛けるが、価値観の違いによって大喧嘩に。それを機に、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンは忽然と姿を消した。2人だけの“秘密”を残して…。

STAFF & CAST
監督:ミン・ヨングン/出演:キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソク/2023年/韓国/124 分/配給:クロックワークス/2月23日公開

2024.03.09(土)
文=週刊文春CINEMAオンライン編集部