実は捨てられることが多い、雄鶏
――雄鶏が捨てられることは、実は多い?
はい。鳴き声が大きいという理由の他にも、将来卵を産んでほしいと思って育ててみたら雄だった、といった理由で、雄鶏を捨てる人が全国であとを絶ちません。また、鶏同士を闘わせる「闘鶏」に使えなくなったという理由で捨てられることもあるようで、沖縄にある保護団体の「クックハウス」さんはそういった鶏を保護する活動をされています。
――そんな状況は改善されてほしいですね……。最後に、ペットとしての名古屋コーチンの魅力を改めて教えてください。
「鳥頭」という悪口があると思うんですが、鶏ってすごく賢いんですよ。人の顔も見分けるし、物の置き場所も覚えるし、車のエンジン音も覚える。 私と他の人の靴を見分け、私の靴以外をすべてひっくり返すといういたずらをしたこともありました(笑)。
お世話してくれる人のことも見分けて懐くので、うちに迎える話が持ち上がった当初は大反対していた母も、今や甘えん坊なコッコにほだされて、可愛がっています。
鳴き声や病院の問題さえクリアできれば、意外とペットとして飼いやすいし、何より賢くて可愛い。もっと多くの人に名古屋コーチンや雄鶏の魅力を知ってもらいたいですね。
2024.03.16(土)
文=CREA WEB編集部
写真=板倉あゆみ