同居ワンコとの相性は?
――板倉さん以外の家族との関係はどうですか?
鶏の性格や環境にもよるみたいなのですが、雄鶏を一匹で飼う場合、家族の中でも「この人」という人を一人決めて懐くケースが多いのかな、とSNSで他の鶏飼いの方と情報交換していて思います。
コッコもそうで、べったり甘えるのはお世話をしている私、たまにおやつをあげたりする母にはまあまあ懐いている、という感じ。男性は苦手なようで、父に対してはむしろ攻撃的です。
うちはトイプードルも3匹飼っているのですが、コッコより体が小さい2匹はコッコにあまり近づきませんね。体の大きい1匹は、よくコッコと体をくっつけて寝たりしています。 仲が良いというより、互いにほどよく無関心なようです。
――ちなみに、完全室内飼いだと、排泄物の片付けや、お風呂などが大変ではないですか?
「トリトレット」という鶏用オムツがあって、それを使っているので全然大変ではないです。布製のオムツ本体に袋を取り付けると袋の中にうんちが溜まる仕組みなので、数時間に1回、袋の中身を空にする感じです。1日に3、4回、中身を捨てていると思います。
お尻が汚れたら洗うことはありますが、基本的にはお風呂に入れる必要はありません。体の匂いも、干したての布団みたいな、いい匂いなので。
――他にも、日常的に行う必要があるお世話はありますか?
ご飯を食べるときに散らかすので、ケージのお掃除はときどきします。あとは、嘴が伸びてくるので、人間の爪に使うようなやすりでときどき削ったり。削らないと、人に当たったとき痛いし、ご飯も食べにくくなるんですね。
雄の場合は蹴爪という太い爪が足の後ろ側についていて、伸びると歩くのに支障が出るので、その処置をする必要もあります。処置の仕方は飼い主さんによって異なるのですが、コッコの場合は病院で短くカットしてもらっています。
他にも、体の大きい鳥は足の裏に「バンブルフット」というタコができやすいので、タコができていないか、ときどき足裏をチェックしています。
2024.03.16(土)
文=CREA WEB編集部
写真=板倉あゆみ