つまり、それだけ人の体にとって負担になる紫外線が強くなっていると言えます。

 そのような状況で、目は、紫外線のダメージを多く受けるにもかかわらず、肌よりずっと大切な目の「紫外線対策」がほぼなされないまま、目の健康はあまりまもられていません。そして、そのために目の不調や病気につながることも多くなっていると思います。

 日常生活を戸外で過ごすことが多い人は、紫外線の刺激が1つの原因である白内障、加齢黄斑変性など、いくつかの眼病にかかるリスクが高いのです。

 紫外線による目へのダメージを考えると、先述のUVインデックスと「長袖シャツ、日焼け止め、帽子の利用」に、「保護メガネか適切なサングラスの利用」を加えて、習慣にしていただきたい。とくに紫外線の強い時期である5~9月は紫外線情報をチェックして、紫外線から目をまもる行動をとっていただきたいと思います。

 さらに、室内に入り込む紫外線をさえぎるカーテンやブラインド、シェードを利用するのも良いですね。普段の外出時は帽子、日傘で、海や山へ出かける際はパラソルやテントで、紫外線を浴びすぎないように気をつけて過ごしてください。

 各地のUVインデックスは毎日、気象庁のウェブサイトや気象予報会社などが発表しています。外出の際にはこちらも参考に、臨機応変に紫外線対策をしましょう。

2024.01.01(月)
著者=深作秀春