進化し続ける「ひねり揚げ」。その名も「カリカリ」

◆甜卡力(甘いひねり揚げ)59元
◆卡力卡力 布蕾風味(キャラメル・ブリュレ味)27元

 台湾では「ひねり揚げ」のことを「卡力卡力(または卡哩卡哩)」と表記し、「カリカリ」と呼んでいます。擬音語がそのまま名前に用いられており、一説には日本統治時代の名残で、日本語に由来するといわれています。

 写真は「華元」というメーカーの「甜卡力(甘いカリカリという意味)」という商品。伝統的な「カリカリ」に砂糖をまぶしたもので、甘さとしょっぱさが絶妙。食べる手が止まらなくなるおいしさです。

 砂糖味のほかに塩コショウ味、さらにはキャラメル・ブリュレ味も登場。こちらは袋を開けた瞬間から甘い香りが漂ってきます。台湾の人たちのアイディアによってアレンジされた創作系伝統菓子は、お土産にもホテルで味わうのにもおすすめです。

切り干し大根風味!? レトロなスナック菓子

◆菜脯餅(大根風味のスナック)23元

 「菜脯」は台湾料理でよく用いられる食材の一つ。「切り干し大根」と訳されることが多いですが、日本のものとは作り方が若干異なり、塩漬けした大根を天日干しにしています。台湾ではこれを卵焼きやスープの具材に使用します。菜脯を卵焼きに入れた「菜脯蛋」は非常にポピュラーな料理です。

 そんな菜脯の粉をまぶしたお菓子が「菜脯餅」。「大根味のお菓子」と聞くと驚くかもしれませんが、独自の食感とちょっぴり辛みのきいた塩味が予想外のおいしさ。

 複数のメーカーから商品が出ていますが、写真はレトロなパッケージがかわいい「鑫豪食品」のもの。また、「旭成」のものは大きな袋の中に小袋がいくつも入っているタイプなので、職場や学校で配るのにも便利です。

2023.12.27(水)
文・撮影=片倉真理