ランタンに願い事を書き込んで空へ飛ばそう
もちろん、イベント会場以外でも、河原や空き地を利用して自由にランタン飛ばしが楽しめます。眺めるだけでも楽しいのですが、せっかくの機会なので、ぜひお友達と一緒にランタン飛ばしを体験してみましょう。
まずはランタンを購入し、ペンで願い事を書き込みます。次に一人がランタンの頂部を持ち、もう一人が底部に貼り付けた油紙に火を付けます。そして、内部に熱気が充満したら手をゆっくり放しましょう。この時、ランタンが十分にふくらんでいないと、上手く飛ばないのでご注意ください。
ゆらゆらと空に舞い上がったランタンは星のように輝き、やがて山の彼方へと消えていきます。わずか10分ほどではありますが、あまりの美しさに思わず息を呑んでしまうはずです。
2014年の「平渓天燈節」は1月31日(金)から2月14日(金)まで。この間、2月3日(月)に菁桐駅近くの「菁桐國小(小学校)」、8日(土)に平渓駅近くの「平渓國中(中学校)」、14日(金)に「十分天燈広場」でランタン飛ばしの大きなイベントが催されます。
なお、当日はとにかく多くの人々が集まるため、交通規制が実施されます。平渓線の列車やMRT動物園駅から出る無料送迎バスを利用するのがおすすめです。大混雑が予想されますので、早めに台北を出発するといいでしょう。イベントの時刻や会場など、詳細は以下のウェブサイトからチェックできます。
「平渓天燈節(ランタンフェスティバル)」
開催期間 2014年1月31日(金)~2月14日(金)
会場 新北市平渓区各地
URL http://www.pingxiskylantern.tw/2014/
台湾各地でおこなわれるランタンフェスティバル
そのほか、台湾政府観光局主催の「台湾燈會(台湾ランタンフェスティバル)」も見逃せません。これは毎年異なった地方都市で開催され、今年は2月14日(金)から23日(日)まで、台湾中部の南投県中興新村で開かれます。広大な会場に今年の干支である馬のほか、台湾の民俗や風習、郷土文化をテーマにしたランタンのオブジェを展示。LEDやレーザー光線など最先端技術を駆使したものもあり、きらびやかな光の祭典となっています。こちらにもぜひ足を運んでみたいものです。
「台湾燈會(台湾ランタンフェスティバル)」
開催期間 2014年2月14日(金)~23日(日)
会場 南投県中興新村「中興会堂」および周辺(特設会場)
URL http://taiwan.net.tw/2014taiwanlantern/indexJa.html
片倉真理 (かたくら まり)
台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。2011年に台湾で出版した中国語書籍『在台灣,遇見一百分的感動~片倉真理 旅的手記』(夏日出版社)のほか、共著に『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『ことりっぷ海外版 台北』(昭文社)などがある。
Column
心も体も温まる冬の台湾へ
台湾を訪れるなら、断然、冬がおすすめ。旧正月を迎える街の賑わい、華やかなランタンの祭典、肌がすべすべになるドロ湯の温泉、そして、個性的な鍋料理やあったかデザートなどの逸品グルメ……。寒い季節ならではの素晴らしいお楽しみが、この島には満ちあふれている!
2014.01.27(月)
text & photographs:Mari Katakura