12月に控えているという卒業論文の提出目前の時期に、愛子さまはオフィシャルな場での装いに“変化”を見せられた。淡いピンクのスーツは、ショート丈のジャケットのウエスト部分にリボンがあしらわれ、同系色のミニバッグを合わせられていた。ここで目に飛び込んできたのが、アイボリーのパンプスだった。やや細めのヒールが5センチほどあるポインテッドトゥに近いデザインで、全体的にフェミニンな印象を足元で引き締めるアクセントになっていた。
愛子さまが「パンプスデビュー」されたのは 2015年7月、女子中等科2年の夏休みだった。戦後70年の節目に「昭和館」を訪れられたこの日、愛子さまは子供用のストラップ付きの革靴にレースのソックスといった組み合わせではなく、アイボリーのパンプスにナチュラルストッキングをお召しだった。当時のパンプスは安定感のある低めのウッドヒールで、大学ご卒業を目前に控えられた現在のお姿を拝見すると、しみじみとご成長ぶりを実感する。
ご成婚に際しての1回目の「饗宴の儀」でのロングドレスを懐かしくご覧になった雅子さまは、上品なベージュのテーラードカラーのジャケットにパンツスーツをお召しになり、定番のスカーフを合わせられていた。雅子さまのスカーフと愛子さまのスーツの絶妙な色合わせで、おなじみの“母娘リンクコーデ”となった。実はパンプスは雅子さまも同じくアイボリーのものを選ばれ、愛子さまとお揃いにも見えるほどだった。
愛子さまが雅子さまに「アドバイス」をなさることも
「地方公務や園遊会など、雅子さまはさまざまな公の場にお出ましになりました。近頃の雅子さまからにじみ出る安定感やゆとりは、愛子さまのご成長が関係していると思います。もしかすると雅子さまには、愛子さまに『背中を見せないと』というお気持ちもおありかもしれません。一方の愛子さまはユーモアも兼ね備えておられますから、“そうではなくて……”といったニュアンスで、ときには雅子さまにアドバイスをなさることもあるようです。そうした大人同士の会話も、雅子さまの支えになっているのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
2023.12.08(金)
文=佐藤あさ子