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顔をあえてふっくらさせる台湾人

 感情も身体のバランスに影響を与えます。ほら、パートナーとケンカした時、子供を叱った時など、鏡を見たら顔つきが厳しくなっているでしょう? 夜、鏡の中にひどい顔をした自分がいたら、見て見ぬふりをしないで自分をしっかり労ってあげましょう。幸せな時のキラキラした目や、バラ色で血色のよい状態の肌に戻るには、何を食べればいいか、どんなことをすれば身体が喜ぶかを考えて、自分に優しく寄り添ってみてください。明日はいいことがありますようにと願いながらね。

 この間、仕事で台湾のクライアントに会いに行った際、日本では小顔がはやっていると話したら、「台湾では顔が痩せていたり、げっそりしているのは幸せでないように見えるから、年を取ったらあえて顔にヒアルロン酸注射をして、シワをなくすというより、ふっくら見えるようにする」と言っていました。所変わればいろいろ変わりますね。

 顔にシワが増えたり、身体がたるんできたり、年を取ると自分と向き合うことが嫌になりがちですが、自分の身体を知ることができるのは自分しかいません。毎日チェックして、身体のサインをいち早くキャッチすること、自分の状態を知り身体を労わってあげることが、病気を防ぐ何よりの手段です。

 鏡はあなたの診断医です。どうぞ毎日の身体のサインを見逃さないでください。

谷口ももよ(たにぐち・ももよ)

「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材を使った簡単で美味しい薬膳レシピを提案。なかでも豆腐や野菜を中心としたよりヘルシーな“ベジ薬膳”を提唱する。薬膳料理教室を主宰し、講師育成の薬膳講座を全国で展開。レストランへのレシピ提供や企業との商品開発など活動は多岐にわたる。著書も多数出版し、『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』(講談社)、『5色の野菜でからだを整えるべジ薬膳』(キラジェンヌ)で、グルマン世界料理本大賞グランプリを2度受賞。「東洋美食薬膳協会」代表理事、「全日本薬膳食医情報協会」名誉顧問、「日本豆腐マイスター協会」理事、薬膳料理教室「Salon de Maman」主宰。国際中医師。

●谷口ももよ公式サイト https://yakuzen-salon.com/
●東洋美食薬膳協会 https://orientalyakuzen.com/

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