――最初の投稿は誰のものまねを。
ゆり 千鳥のノブさん、藤田ニコルさん、ラグビー日本代表の稲垣啓太選手、千原ジュニアさんの4枚セットを投稿しました。それも従兄弟から「自信があるものを4枚セットにして投稿してみて」って言われて投稿したんです。
――反響はいかがでしたか。
ゆり 急にたくさんのリツイートやいいねをされて。「似てる!」とか、「泡でモノマネなんてすごい!」とかいろんな声をいただきました。友達からも、「バズってるね。面白いことやってるね」って言ってもらえて。
それまでも面白いものを作っているという自信はあったんですけど、発表の仕方でこんなにも広がり方が変わるんだと驚きました。
どこに泡を乗せたらいいかを紙の上で全部イメージしてからスタート
――ものまねする方はどのように選んでいるんですか。
ゆり 映画やテレビを見ていて、いいお顔だなと思った方を作っています。まず、洗顔ものまねをやる前に似顔絵を描いて、どこに泡を乗せたらいいかを紙の上で全部イメージして。それができたら「やるぞ」と洗顔の泡を作り始めます。
――まずは紙に描き始めてから作品を作るんですね。
ゆり ものまねする方の特徴をおさてるために、画像を集めてひたすら見たり描いたりします。立体なので、いろんな角度の顔を把握するために動画もしっかり見ます。
――立体的に作るのはかなり難しそうな気がします。
ゆり 難しいですね。ただ、高校生の時に影刻の勉強をしていたので、その時に立体的に捉える見方を養ったと思います。 また、似顔絵を描くことが得意だったので、洗顔ものまねは自分の経験が組み合わさってできていると思います。
――泡は結構硬めですか。
ゆり 硬めに作ってます。水少な目で。
うまくいく時はすぐに決まるんですけど、そうでないときは途中で今自分が何をしているのか分からなくなる時があります。泡におぼれるような感覚です。 時間が経つと泡はどんどん垂れてしまうので時間との勝負です。
2023.10.14(土)
文=「文春オンライン」編集部