有名人のものまねを洗顔フォームで表現する「洗顔ものまね」。X(旧Twitter)での投稿には40万を超えるいいねがつくなど話題になっている。

 そんな作品を作っているのは美術家として活動している杉浦由梨さん(34)。彼女に洗顔ものまねを始めたきっかけや、洗顔ものまねの難しさ、周囲の意外な反応などについて聞いた。(前後編の1回目/続きを読む)

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洗顔中の写真を載せたら友達にドン引きされた

――そもそも洗顔フォームでものまねを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

杉浦由梨さん(以下、ゆり) 泡を使って洗顔していた時に、鏡に映る自分の顔が泡の形によってツリ目に見えたり、垂れ目に見えたりして、面白いなと思って。友達や身内しかフォローしていないInstagramに洗顔中の私の写真を載せ始めました。

 でも、友達にドン引きされたり、ブロックされることもありました。

 私の顔の変化を私自身は面白く感じるけれど、私以外の方や、私の顔を知らない人にどうしたらこの面白さが伝わるのだろうと考えたときに、毎回違う著名人の顔になっていたら良いのではないかと思い、洗顔ものまねを始めました。 

 それから身近な人にも面白がってもらえるようになり、 2年間くらいたまにInstagramに載せていました。

「ちゃんと見てもらえる方法で」と投稿したXで大バズり

――2020年にX(旧Twitter)に投稿したものまね写真に40万を超えるいいねがつくなど、大バズりをしました。

ゆり 私のInstagramの投稿を、広告関係の仕事をしている従兄弟が見てくれて、これは面白いからちゃんと見てもらえる方法で発表したほうがいいというアドバイスをくれて。

 私はXがあまり得意ではなかったんですけど、従兄弟から「Twitterに写真を載せたらもっとたくさんの人に見てもらえると思うよ」って言われて。それで始めたら一番最初のツイートがすごくバズって。

2023.10.14(土)
文=「文春オンライン」編集部