この記事の連載
- アフタヌーンティー篇
- 秋メニュー篇
ミッシェル・トロワグロ氏やピエール・ガニェール氏など、フランスの名料理人たちのもとでシェフ・パティシエを務め、現在はコンサルタントとしてパリを拠点に世界で活躍する、パティシエの長江桂子さん。
長野県・軽井沢の「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」では、彼女が手掛けるコラボレーションデザートが提供され、大きな人気を博しています。
デザートも秋の装いへと変わり、スペシャルなアフタヌーンティーに加え、サンドイッチやバーガーといったお食事メニューも登場。ひとつひとつに秋の軽井沢の豊かな自然と美味が映し出され、心がときめきます。
こちらでは、小さな美味を少しずつ。贅沢なひと時にぴったりのアフタヌーンティーをご紹介しましょう。
秋の苔庭と森を眺めながら楽しむアフタヌーンティー
洋館のように落ち着きある佇まいと、緑美しい苔庭に目を奪われる、長野県・軽井沢の「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」。夏の暑さを過ぎて庭の紅葉も赤や黄に葉の色を染め、深まりゆく秋の景色を訪れる人々の目に楽しませています。
そうした軽井沢の美しい季節の移り変わりと秋の旨みをひと箱に詰めこみ、味わい深く情緒豊かに表現したのが、秋のメニューとして登場した「森のアフタヌーンティー 長江桂子の世界 木箱14品」です。
「私自身が軽井沢で過ごして、目にしたもの、味わったもの、人々や素材との出合いなど、肌で感じ、心を動かされたすべてを注ぎこんで生まれたのが、このアフタヌーンティーです。最高においしく味わっていただくのはどうしたらよいか熟慮を重ねつつ、目にも舌にも軽井沢の情景を感じていただけるよう仕上げました」と、長江さん。
スタートは、季節のスープから。この日には菊芋のヴルーテ(とろみのあるなめらかなスープ)が供され、パリパリ香ばしい菊芋チップとシャキシャキりんご、ちゅるんとしたタピオカがアクセントに。やさしい味わいが広がります。
3段に重ねられて運ばれてきた木箱が開かれると、中には宝石のように並ぶセイボリー4種とスイーツ7種が。あまりの美しさに、ため息がこぼれてしまいます。
さあ、ひとつひとつご紹介していきましょう。
2023.10.24(火)
文・撮影=瀬戸理恵子