みかんとレモンの果皮の苦みを活かしたビターなシロップも
「“とろりン”シトラスピール&スパイス シロップ」に活用されているシトラスピールは、飲料やゼリーの原料となる果汁を搾汁する際に出る、有田みかんと広島県産レモンの果皮。皮の内側にある白いワタの部分に苦みがあるため、カルダモン、コリアンダー、シナモンなどのスパイスを調合。苦みを消すのではなく活かし、ビールのようなビターなシロップに仕上げられました。
「体質的にアルコールが飲めない方でも、大人っぽい飲料を求めているんじゃないか」という発想から、“大人の味わいのドリンク”をテーマに考案された「“とろりン”シトラスピール&スパイス シロップ」。
開発担当の菊地氏がインド料理店でカレーの付け合わせのアチャール(インド風漬物)を食べた際に、「スパイス感とざらっとした舌ざわりがドリンクに使えるかもしれない」とアイデアを深めたそうです。
「“とろりン”シトラスピール&スパイス シロップ」は、「“キュンと”うめ酢&ミント シロップ」と同じくソーダやビアカクテルとしても楽しめるほか、りんごジュースで割れば欧米でクリスマスによく飲まれているスパイスドアップルのような風味を楽しめるモクテルに。紅茶に入れるとスパイスティーにもなるため、寒い季節に家族で楽しむのもおすすめです。また、シロップをバニラアイスにかければフレーバーアイスとしても楽しめます。
ドリンクや料理、デザートなど、さまざまな楽しみ方ができるアップサイクルシロップ。代表取締役社長の土屋杏理氏は、ご自身や菊地氏の友人が出産を経験したことが、シロップの開発につながったと語ります。
「妊娠中から出産後は、なかなかアルコールが飲めないので、そういったときにジュースではなくて、もともと飲んでいたワインやビールに近い味のドリンクを食事と一緒に楽しめたらいいなという思いから、着想を得て開発をさせていただきました。アルコールでもノンアルコールでも割れる商品なので、お子様とも一緒に食卓で楽しんでいただきながら『アップサイクルって何?』という関心を持っていただくきっかけになったらうれしいです」
9月16日(土)~25日(月)は、世界各国でSDGsやサステナビリティに関連するイベントが行われるSDGs週間。この機会に、アップサイクル商品に触れてみてはいかがでしょうか。
CRAZY KITCHEN
2023.09.23(土)
文=石橋果奈