いよいよ、「心」と向き合う坐禅体験へ
いよいよ、坐禅の実践です。
まずは「調身」から。おしりに座布団をあて、右足の足首を太ももの付け根の上に乗せ、左足も同じように組む「結跏趺坐」の形が理想です。難しい場合は「半跏趺坐」という左右どちらかの足を乗せる形でも大丈夫。
姿勢で一番大切なのは、背筋を伸ばすこと。しっかりと背中を真っすぐにし、腰骨をたてることが重要です。両手を真っすぐ伸ばし、フッと降ろすと背筋がちょうどよくなる。手は法界定印という、右手を下に、左手を上にして、指と指を重ねる形に。坐禅中は綺麗な卵型を保つことを意識しましょう。眠くなったり、ぼんやりすると、自然と手の形が崩れてしまいます。
姿勢が調ったら最後に目線です。坐禅の時は目を閉じないのが原則。姿勢を保ったまま、1.5メートルほど先に視線を落としましょう。半眼という形です。余計なものにとらわれないように見るとも見ないともなく見る、そういう状況が望ましいといいます。
2023.09.10(日)
文=CREA編集部
写真=今井知佑
ヘアメイク=根本亜沙美
スタイリスト=藤井希恵(THYMON Inc.)