大佐渡から小佐渡へ。果物と砂金の町、西三川とは?
![「西三川くだもの直売センター」は7月中旬にスイカからスタートし、〆はサンフジ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/1280wm/img_47fc0ba6f884c9348e11032742239a6f473343.jpg)
佐渡島には「史跡 佐渡金山」の他にも金山があることは「きらりうむ佐渡」で見た通り。ランチの後は、もうひとつの金山、西三川へ。
佐渡はフルーツの名産地でもあります。佐渡沖を流れる対馬海流の影響から、本土に比べ夏は1~2度気温が低く、逆に冬は1~2度高い気候であることから、おけさ柿をはじめ、ル レクチェ、みかんなど多様なフルーツが栽培されています。
スイカの収穫時期からオープンするという「西三川くだもの直売センター」は、西三川果樹組合が運営している果物直売所。夏は桃、秋には梨や葡萄にパッションフルーツ、そして冬にはさまざまな品種のリンゴなどが並びます。相川方面から西三川方面へ移動の途中で、そんな豊かな島の実りを補給しましょう。
西三川くだもの直売センター
所在地 新潟県佐渡市田切須517-4
電話番号 0259-58-2045
営業期間 7月中旬〜3月中旬
営業時間 10:00~18:00(冬期は17:00まで)
不定休
日本一夕日がきれいな小学校を酒蔵にした「学校蔵」
![「日本で一番夕日がきれいな小学校」と謳われ、2010年に廃校となった旧西三川小学校を酒蔵に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/4/1280wm/img_8421d9124f6789119fe91c08ef02dbcb160575.jpg)
西三川エリアには、昔ながらの木造校舎が郷愁を誘う「学校蔵」というユニークな酒蔵も。小学校の廃校を、日本酒「真野鶴」の蔵元である尾畑酒造が、第2の酒蔵として再生した仕込み蔵です。
通常、寒い時期の酒造りを、夏場にオール佐渡産の酒米で仕込みを実施。そのためのエネルギーも太陽光パネルからの自然エネルギーを導入しているそう。また、かつての学び舎にちなんで、講師を招いての特別授業の開催や1週間の期間を設けて毎年仕込み体験希望者も受け入れています。
![木造校舎の元職員室を改装し、発酵×地域食材をテーマにしたメニューを提供するカフェ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/6/1280wm/img_86fd8a52857b4f74c3e7d7910314cfb3183049.jpg)
![甘酒とレモン麹を使った「バスク風チーズケーキ」500円。砂糖不使用の「麹甘酒アイスクリーム」400円。新穂「六丸亭」で焙煎された「アイスコーヒー」400円。“純米大吟醸、かなでる生酛、龍のめぐみ”の飲み比べ「学校蔵 利き酒3点セット(各30ml)」600円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/1280wm/img_fefacae1525d89baf1bf655149d1fd4e195196.jpg)
“サステナブル・ブリュアリー”として進化を続けている学校蔵ですが、2022年夏には「学校蔵cafe」もオープン。カフェのメニューでは、酒造りの過程で発生した酒粕や麹を活用するなど、食の循環の促進やフードロスにもつなげています。真野湾を望み、西三川の高台からの美しい景色を見ながら利き酒という贅沢な時間も。地球の循環の中に身を置くこの学校蔵で自分も地域もリフレッシュ。
![こちらで醸した酒は、お土産として購入も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/1280wm/img_4c00d37be53ae717b101784bd9c3e736119897.jpg)
学校蔵cafe
所在地 新潟県佐渡市西三川1871
営業時間 11:00~16:00
定休日 日曜・月曜・火曜 ※冬季および年末年始は営業日が異なります。
https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/
2023.09.08(金)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=鈴木七絵