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 だるい、力が出ない、疲れやすい、朝起きられない、イライラする、めまいがする、むくむ、物忘れが激しい……。それすべて、鉄分不足が原因かもしれません。婦人科医も「月経のある女性のほとんどが鉄不足と言っても過言ではない」と言うほど、今や日本女性の国民病ともなっている鉄欠乏性貧血。鉄不足の何が問題なのか、放っておくとどうなるのか、また鉄分が足りているとどうカラダが楽になるのか――今年2月に発売し話題を呼んでいる『体と心をラクにする 鉄分貯金』より、実生活にすぐに取り入れられる対策をご紹介します。ダル重なカラダからそろそろ卒業しませんか?【後篇】を読む


酸欠状態で日常生活を送っているようなもの

 鉄不足というと貧血を思い浮かべると思うのですが、それと鉄不足による症状は、じつは別物です。よく朝礼などで倒れるときの貧血は血の気がひいて目の前が真っ白になりますよね。それは低血圧や迷走神経反射などが関係していて、血液の循環が関わっています。

 一方、本書で取り上げている鉄欠乏性貧血は「体内の酸素量が少なく、体の酸素量を必要なだけ補給できない」ことを指します。全身に酸素を運んでいるのは血液です。その血液の大半を占める赤血球が鉄と関係していて、鉄が不足すると赤血球がつくられにくくなり、要は運ぶ配達員が不足するのです。すると、酸素が行き渡らなくなって息切れがする、だるい、頭痛がする、記憶力が低下する、顔色が悪い、髪の先まで栄養がいかないなどといった全身に症状が出るのです。

よく見かける鉄不足のサインとは?

 まずはよく見かける鉄不足サインの例を見てみましょう。

 本書では鉄欠乏性貧血になりやすい生活習慣を8タイプの分けて分析。1日2食、ダイエット中、お肉を食べない、甘いものが主食……。思い当たる節はありますか?

2023.08.26(土)
デザイン=山下知子、瀬戸瑞絵(&Y design)
イラスト=小迎裕美子
医療監修=村野直子(消化器内科医)
協力=奈良岡佑南・三栖茉奈美・横尾美星(一般社団法人ラブテリ研究チーム)
編集・文=長田和歌子