ハリウッドで活躍する監督、俳優、歌手……スターたちが影響を受けた映画とは? 他では聞けない、ベスト3(人によってはベスト1、ベスト2の場合もあり)を紹介します。心に沁みるコメントも一挙掲載!
イーサン・コーエン(Ethan Coen)
1957年ミネソタ生まれ。兄ジョエルは共同映画製作者。『ファーゴ』('96)でアカデミー脚本賞、『ノーカントリー』('07)で作品賞、監督賞、脚色賞受賞。最新作『Inside Llewyn Davis』('13)はカンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
1位『自転車泥棒』('48伊)
「なぜかテレビをつけたりすると不思議と現れて、その度に僕をノックアウトする傑作。こういう映画は今あるのだろうか」
第二次世界大戦後、男が職を得るため自転車を請け出すが、盗まれてしまう。自転車がないと失業してしまうが……。
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ/出演:ランベルト・マジョラーニ
2位『博士の異常な愛情』('63英・米)
「キューブリックの狂気がにじみ出ていて、非常にエキサイティングな映画」
近未来、偶発的原因で核戦争が勃発し人類滅亡にいたる様を描いたブラック・コメディ。
監督:スタンリー・キューブリック/出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット
3位『2001年宇宙の旅』('68米・英)
「キューブリックの才能が迸り、僕は映画の中で未知の世界を駆け巡る。いつ観ても仰天してしまう映画のひとつ」
人類の夜明けと月面、木星への旅、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。SF映画の金字塔と言われている。
監督:スタンリー・キューブリック/出演:キア・デュリア
2013.12.31(火)
成田陽子=取材・文
アフロ=写真提供