うちの子ベストショット②「ちょび丸ととら丸、すぐに仲良くなりました」

――初めて猫と暮らしてみていかがでしたか。

 最初は大変でしたね。猫は比較的、トイレも(指定の場所で)やってくれますけど、たまに布団の上でされたり、部屋に置いてある物を荒らされたりして。

 あと、それまでは猫とあまり触れ合ったことがなかったんですけど、『What's Michael?』に出てくる猫みたいに顔を(前脚で)撫でたり、丸くなって寝たりするんで、あの描写は過剰じゃなかったんだなと。

 何より子猫だったのでめちゃくちゃかわいくて、放っておけなくなるのがわかるなと思ってました。ちょび丸が初めてベッドの枕元で寝たときは、おぉ、すごい!と感動しましたね。

 で、ちょび丸が来て3年くらい経った頃にとら丸を迎え入れたんですけど、当時の僕は独り身で。猫の寿命が15年くらいだというのを聞いて、50歳手前で1人ぼっちになったら耐えられないし、家を空けるときにちょび丸1匹だと寂しいんじゃないかと思って、保護猫サイトで探して引き取りました。

――ちょび丸くんとの合流は、それぞれうまくいったんですか。

 うまくいきました。とら丸は千葉の農家みたいな人が保護してて、ほかの猫と触れ合ってる経験があったんですよ。何より、ちょび丸がとら丸に最初から優しかったです。

 で、まる子は姉から「家の近くで子猫が産まれた」って写真が送られてきた子。そのとき、僕は結婚が決まってたくらいで。奥さんは元々動物全般が苦手で、付き合って一緒に暮らし始めた頃はちょび丸にもビビってたんですけど、だんだん慣れて好きになったんですよね。

 で、奥さんにその写真を見せたら「この子だったらいいかな」と言われたので引き取ろうとしたんですけど、姉は保護してたわけじゃなかったみたいでいなくなってしまっていて。

 僕1人で姉の自宅周りを探したこともあったんですけど見つからなくて諦めようとしてたら、数日後、姉から見つかったと連絡をもらったので保護しました。で、まる助は女優の武田梨奈さんから譲り受けた子で。

2023.06.30(金)
文=高本亜紀
撮影=志水 隆
写真=伊藤智博