この記事の連載

 社会人女性2人が飼い猫と共にルームシェアをする漫画『ふたりといっぴき、はじめました。』(上・下巻、マガジンハウス)。著者のイラストレーター・kameさんは、同居人のぼっちゃんと知り合って2年でルームシェアを始めたそう。2人が親しくなった経緯や、彼女のイラストレーターとしての活動についてお聞きしました。(インタビュー【前篇】を読む

kameさんインタビュー【前篇】を読む
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韓国の人気グループ・EXOがきっかけで知り合った

――ぼっちゃんとは、知り合って2年でルームシェアを始めたそうですね。短い期間にも感じますが、どういう経緯で知り合った友達なんですか?

kame お互いにK-POPが好きで、特にEXO(エクソ)というグループのファンだったんです。大阪で行われたコンサートで友達と会う約束をしていて、その子と一緒に来たのがぼっちゃんでした。友達は熊本在住なのですが、ぼっちゃんは東京在住だったから、「今度は東京で飲もうよ」と誘ったのが始まりです。漫画に出てくるほかの友達も、EXOのファンつながりなんですよ。

 ぼっちゃんとは知り合って5カ月で韓国へ一緒に行くほど仲良くなって。ルームシェアを始めたのは2年くらいしてからでしたけど、もっと長い付き合いのような気持ちでしたね。

――ルームシェアを続ける上で、仲良くいられる秘訣はありますか?

kame 仲は良くても、生活リズムはバラバラの方がいいかもしれないですね。私は在宅仕事で、ぼっちゃんは出勤。休みの日も、私は自宅で過ごすのが好きで、彼女は出かけるのが好き。家で顔を合わせる機会が少ないから、喧嘩することもないのかもしれません。

 あとは、お金の価値観が似ているのも、うまくいっている秘訣かも。家賃と光熱費は折半しているんですが、光熱費は在宅仕事だから私が多めに支払っています。食費は各自で買うようにしているから財布を分けていて。一緒にご飯を食べる時は「この間作ってもらったから、今度は私がごちそうするね」と持ちつ持たれつでやっています。結局、「ありがとう」を伝えることが一番大切なのかもなとも思います。

2023.06.09(金)
文=ゆきどっぐ
撮影=榎本麻美