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伝説のホテルが織りなす、香港愛とラグジュアリー感に満ちた世界
![413室のうち8割がハーバービュー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/4/1280wm/img_64452e45935431f2d7d1c3dfc21d284f154129.jpg)
しばらく旅をする機会のなかった香港。エネルギッシュで、刺激的で、美食にあふれた街の現在が気になる人もいるはず。
パンデミックを経た街は、アイコン的存在のピークトラムが装いを新たにしたり、多くの文化施設やレストランがオープンしたりと、飛躍的なアップグレードを遂げている。
その象徴ともいえるのが、2019年3月に誕生した「ローズウッド 香港」だ。
母体の「ローズウッド ホテルズ&リゾーツ」は、世界18カ国に30のリゾートとホテルを展開するブランド。そのルーツは、石油王の一族が1979年に開業したテキサス州・ダラスの邸宅ホテルにある。2000年には、世界中のセレブリティが逸話を刻んだニューヨークのホテル、「ザ・カーライル」を傘下に入れたことでも話題となった。
![九龍半島のウォーターフロントでひときわ存在感を放つ建物の中にある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/c/1280wm/img_5c144c917aa1a98409daddbc8d816692136924.jpg)
そんな伝説のホテルグループを、香港の一大財閥「ニュー・ワールド・デベロップメント」が買収したのは2011年のこと。ホームグラウンドである尖沙咀に満を持してオープンした旗艦ホテルは、香港の新しいランドマークとなっている。
![空港から約40分でホテルに到着。送迎車はジャガー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/3/1280wm/img_8337016d0cb6ee9d21fe38337ff1f2b887350.jpg)
ともすれば煌びやかさばかりが際立つかといえば、館内に入り感じるのは、邸宅に招き入れられたかような温かさ。世界各国から集めた芸術品も、壁の装飾や調度品も、照明も、フレンドリーかつスマートなお迎えも、なにもかもがエレガントで心地がいい。
2023.05.29(月)
文=芹澤和美