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新世代のラグジュアリーを体現した、美しく快適なゲストルーム
「ローズウッド 香港」が位置するのは、ビクトリアハーバーに面した65階建ての複合施設「ビクトリア・ドックサイド」の24~40階。尖沙咀駅に直結というアクセス至便な場所にありながら、53平米~という客室は、土地が狭い香港では目を見張る広さだ。
イタリアの高級ブランド、ロロ・ピアーナの生地が壁紙に使われていたり、リモコン類を上質なレザーでカバーされていたりなど、その美意識の高さにもうっとり……。
リビングエリアに用意されているパーソナル・バー・セットは、バーテンダーが客室まで来てカクテルを提供してくれるという、このホテルならではのルームサービス用。煌めく香港島の夜景を独り占めしながら部屋でのんびりグラスを傾けるという贅沢も、ここなら可能だ。
使うのが楽しみにさえなるのが、風水を意識したウエットエリア。ソープやシンクは、中華圏では縁起良しとされる八角形、LEDライトが照らすハリウッドミラー、ブックスタンド付きの大きなバスタブ、2人で同時に使えるシャワールーム……と、アイテムひとつひとつに抜かりがない。
見慣れないロゴマークのバスアメニティは、キャサリン妃のメイクアドバイザーが創立したイギリスのナチュラルなスキンケアブランド「VOTERY」。
日本では未発売のためメジャーではないが、100%天然成分で配合された、ヴィーガンかつクルエルティーフリー(動物実験を行わない)のブランドだ。
CEO、ソニアさんの「旅を通じて、環境を大切にする気持ちを子どもたちに伝えたい」という思いを反映し、バスルームのアイテムはプラスチックフリーを徹底、アップサイクル品を多用している。
ラグジュアリーホテルではバスアメニティも楽しみのひとつというコスメ好きも、ナチュラル志向派も、裏切らない。
さらにワンランク上の贅沢を体験するなら、スイートルームへ。スイートとクラブフロアに宿泊しているゲストは、40階にあるクラブラウンジ「マナークラブ」を利用できる。
香港の伝統的な競馬の様子が彫られたテーブルやビリヤード台まであるここで、香港マダム気分に浸るのもいい。
ウルトララグジュアリーながらリラックスできる「ローズウッド 香港」を一歩出れば、そこには、活気にあふれるいつもの尖沙咀が。香港を初めて訪れる人には刺激的、リピーターには初めてなのに懐かしい体験が、このホテルで待っている。
Rosewood Hong Kong
所在地 Victoria Dockside, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong
電話番号 3891-8888
料金(1室) 7000香港ドル~
https://www.rosewoodhotels.com/en/hong-kong
2023.05.29(月)
文=芹澤和美