アルフレッド・アドラー(1870-1937)は、オーストリアの精神科医・心理学者。本書は、40年以上にわたり公開講座等を通じてアドラー心理学を伝えてきた編訳者が、アドラーの数多の著書から168の名言を厳選、平易な言葉でわかりやすく「超訳」している。

「『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)の大ヒットをきっかけに、アドラーは日本でも広く知られるようになりました。同時に、アドラー心理学といえば人間関係によって心が疲れた人のためのもの、というイメージが強まってしまった印象があります。しかし編訳者の岩井俊憲先生によれば、アドラー心理学は本来、健康な人、特に問題なく日常生活を送っている人のために発達したものとのこと。したがって、教育や社会への貢献などにも重きを置いています。本書はその本質に立ち返り、さらに人が本来持つ勇気ややる気、優しさ等を引き出すポジティブな内容にしたいと考えました」(担当編集者の大田原恵美さん)

《甘やかされた子どもは好かれない》《自分を信じて楽観的に進め》など、1ページにつきワンエッセンスを収録。気になった言葉から味わうこともできるし、通読すればアドラー心理学の全体像が見えてくる。

「初学者の方はもちろん、過去にアドラー心理学を学んだ方の復習にも役立ててもらえたら」(大田原さん)

2024年1月発売。初版5000部。現在9刷4万3000部(電子含む)

超訳 アドラーの言葉(ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)(エッセンシャル版ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)

定価 1,430円(税込)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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2025.06.14(土)
文=山田由佳