韓国旅行へ出掛ける人も増えてきて、コスメ、エンタメ、韓国愛は深まるばかり。そしてやっぱり食べたいのは現地の味です。

「2022年は何年かぶりに渡航ができるようになり、韓国にも行けるようになり始めました。その間に『韓国の音楽が好きになった!』『ドラマにはまって徹夜しちゃって……』などなど、以前では考えられないくらい熱いペン(ファン)が増えていて、20年前からの韓国ペンである私もとても驚いています」(「はじめに」より)

 とは、『食べたい作りたい現地味 もっと!おうち韓食(ハンシク)』を上梓した料理研究家の重信初江先生。

 今回は特別にその中から行楽シーズンのお弁当にもぴったりの2品を教わりました。

◆ユブキムパプ(油揚げのキムパプ)

 キムパプの具材といえば牛肉やツナなどが一般的ですが、現地ならではの変化球キムパプも人気です。一度食べればやみつきになることまちがいなし!

 こちらは「ユブ」=油揚げを具材に使っているから、満足感&食べごたえあり。キムパプ専門店のひそかな人気メニューです。

●材料(2本分)

・焼きのり(全形):2枚
・油揚げ:2枚

[煮汁]
・だし(煮干しなど):3/4カップ(150ml)
・みりん:大さじ2
・薄口しょうゆ:大さじ1

・にんじん:1/2本
・サラダ油:小さじ1

[A]
・ごま油:小さじ1/2
・つぶしにんにく:小さじ1/2
※にんにくを汁が出るまでよくつぶしてみじん切りにする
・塩:ひとつまみ

・ほうれん草:80g
・ランチョンミート:80g
・キムパプ用たくあん:1本
※なければ市販のたくあんを細く切る
・温かいごはん:1合分(340g)

[B]
・ごま油:大さじ1
・塩:小さじ1/2
・ごま油、いり白ごま:各適量

<準備>

(1) 油揚げはキッチンペーパーではさんで油を軽くとる。鍋に入れて煮汁の材料を加え、汁けがほぼなくなるまで弱めの中火で8~10分煮る。軽くしぼって1cm幅に切る。

(2) にんじんはせん切りにする。フライパンにサラダ油を熱し、3分炒める。Aを加えて絡める。

(3) ほうれん草は塩適量(分量外)を入れた熱湯でゆで、水けをしぼる。

(4) ランチョンミートは5mm四方の棒状に切り、フライパンで表面を軽く焼く。たくあんは汁けをきる。

(5) ボウルにご飯、Bを入れ、切るように混ぜる。

<巻く>
(6) のり1枚を横長におき、奥側を2cmほど残して(5)の半量を薄く均等に広げる。

(7) のりの中央よりやや手前に、具材の半量を積み上げるようにのせる。芯になりそうな具材は最後に。

(8) 具材を軽くつかむように全体を両手で支えながら、手前から巻く。同様にもう1本作る。

(9) 表面にごま油を塗って白ごまを散らし、食べやすく切る。

●現地の学生さん風のお弁当、できあがり!

2023.03.16(木)
文=本城さつき、CREA編集部
撮影=松島均
スタイリング=坂上嘉代