一方で、液晶画面は今回紹介する3製品の中でも明るく、廊下など薄暗いところに設置しても高い視認性を誇ります。消費電力も0.3Wから測れるので、前出のリーベックス製品では測れない待機電力もしっかりとキャッチしてくれます。

 ちなみに電気料金の換算レートは「21円/kWh」とやや安めのレートが設定されていますが、任意の値に変更できますので、機能的には問題ありません。このほか家電製品を接続するコンセント口が、今回紹介する3製品の中では唯一本体下部にあり、ケーブルを挿す方向に無理がないのも、利点の一つと言えそうです。

 

すべての情報を3画面に集約、ELPA「EC-05EB」

 最後に紹介するのはELPA(エルパ)の「EC-05EB」です。こちらも前出のサンワサプライ製品と同様、上下2行の表示が可能な大型液晶を備えるのが特徴です。実売価格は2300円前後と、前出の2製品のちょうど中間ということになります。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00IM6N54W

 ボタンを押すたびに表示される情報が切り替わるのは、前出のサンワサプライ製品と同様ですが、1行ずつではなく2行まとまって入れ替わるのが特徴です。

 具体的には、1画面目が「リアルタイムの消費電力(W)/使用電力量(kWh)」。2画面目が「1時間あたりの電気料金(円)/月当たりの料金(円)」。3画面目が「積算時間/CO2排出量(kgCO2)」。ボタンを3回押せば、すべての情報が表示される格好です。

 このように閲覧性は高いのですが、サンワサプライ製品と比べて液晶の視野角が狭く、特に上方向から見えづらいのは、足元に取り付けて上から見ることが多いワットチェッカーとしては、やや使いづらい印象です。

 また測定可能なのは1W以上でありながら、2W未満は積算時間に含まれないという仕様も、少々分かりづらさを感じます。

 ちなみに電気料金の換算レートは「22円/kWh」で、こちらも任意の値に書き替えられますので長期的な利用が可能です。コンセント口は本体下部ではなく、リーベックス製品と同じく本体右側面にあり、配線のしやすさは好みが分かれそうです。

2023.03.01(水)
文=山口真弘