◆では、作っていきましょう!

 やることひとつひとつに写真がついているので、初めてでも作業しやすいのがこの本最大の特徴です。最初は1工程ずつ丁寧に読んで、進めていきましょう。

(1) クッキングシートを型の底面と側面にあわせて切り、型に敷く。

(2) 作業台にクッキングシートを敷き、ふるいに薄力粉、コーンスターチの順に入れてふるう。粉が均一に混ざるように、もう2回ふるう。

(3) 大きなガラス製ボウルに卵白を、小さなガラス製ボウルに卵黄を分けて入れる。

 ここまでが下準備の雰囲気。

 ちなみにガラス製のボウルを使うのは、「泡だて器と同じ金属製だと泡立てる際に削られる場合があるため、レンジ対応の耐熱ガラス製がベスト」だから、と、道具のページに書いてあります。

 さあ、いよいよ次からは生地作りです。

(4) 別の大きなガラス製ボウルにヨーグルトを入れて(3)の卵黄を加え、泡立て器で混ぜる。

(5) (2)の粉類を加え、泡立て器でしっかり混ぜあわせる。

POINT

生地が均一になり、少しとろみが出てきたらOK。

 混ぜ始めと混ぜ終わりの写真、そして混ぜ終わりの状態が判断できるのもとんでもなく親切です。では、いよいよ最初のポイントにあったメレンゲを作り始めます。

(6) (3)の卵白の入ったボウルに砂糖を加え、ハンドミキサーの高速で泡だてる。混ぜたあとが残るようになってきたら中速にして、しっとりときめの細かいメレンゲを作る。

 オーブンを150℃に予熱する。

POINT

生地が均一になり、少しとろみが出てきたらOK。

 オーブンの予熱、忘れがちなので、タイミングを教えてもらえるととても助かりますね。また、重要なメレンゲ工程にはさらなるポイントが。

CHECK!

泡だて時間は4分ほど。つやが出て、持ちあげるとさらさらと落ちてあとが残る状態になればOK。

POINT

卵白に対して多めの砂糖を加えているので、角がたつほどかたく泡だつことはない。

 これで、落とし穴になりがちなメレンゲも失敗することなくクリアできたはず。生地作りも終盤です。

(7) (6)のメレンゲを(5)の生地に少し加え、泡だて器でやさしく混ぜ合わせる。

POINT

メレンゲを加えると、生地が下に沈むが、気にせずに混ぜる。ここでは底に生地がたまっていてOK。

(8) (7)に残りのメレンゲを加え、ゴムベラで生地を底からすくうようにして混ぜる。

POINT

マーブル模様がなくなり、生地が均一になるまで混ぜる。

 生地の完成です。生地の状態は重要なので再確認コーナーが設けられています。

CHECK!

つやが出て完全に混ざればOK。

2023.02.21(火)
文=鶴留聖代、CREA編集部
撮影=柿崎真子
スタイリング=青木夕子