100年以上大衆に愛されてきた居酒屋で河合優実が語る「わたしの軌跡」
2019年のデビュー以来、話題作に出演し続けている俳優・河合優実さん。
2022年には第35回日刊スポーツ映画大賞・新人賞のほか、数々の映画新人賞も受賞し、新たなる映画スターの筆頭として駆け抜けている。
キャリアも自身の生活も充実のときを迎えている彼女の最近の趣味といえば、「お酒を飲むこと」。
お酒を飲む時間だからこそ見えてくる、河合さんの素顔やライフスタイルに迫りながら、CREAでは「良きおとなのためのお酒入門」と題し、東京の各所でおとなの美味しいお酒の飲み方を学んでいく。
» 河合優実「良きおとなのためのお酒入門」特設ページTOPへ
» はしご酒1軒目「びあマ神田」でクラフトビールを飲み比べ
» はしご酒3軒目 ラストはすこし背伸びをして「ブルガリ ギンザ・バー」へ
「びあマ神田」の次に河合さんと向かったのは、小川町駅にある「みますや」。旧き良き日本家屋のたたずまいが目を引く昭和ムードを醸すこちらのお店は、日露戦争が終結した明治38年(1905年)創業。東京でも有数の老舗居酒屋である。
「すごく趣がありますね」と驚きと期待が入り混じった眼差しで外観を見つめる河合さん。それでものれんをくぐって入る姿は、なんだか様になっていた。
1軒目であれば迷わずビールといくところだが、すでに「びあマ神田」で堪能したこともあり、「みますや」ではしっぽりと日本酒を選択。
「家で飲むときは基本ビール、洋のごはんだったらワイン、なんです。外で食べる場合はごはんの内容でお酒を合わせています。今日はせっかくなので……」と、和食がメインということを鑑みて、「みますや」の長年のおすすめである灘の日本酒「白鷹」をチョイス。
絶妙なお燗具合の白鷹をおちょこでくいっと飲むと、五臓六腑に染み渡ったのか「ん~……最高っ」とうれしそうに小声でつぶやいた。「店内も、すごくクラシックな雰囲気なんですね。どこか懐かしさもありますし、ずっと愛されてきたお店なんだなあと感じます」とゆっくりと見まわした。……そして、本音も。
「今日は撮影なのでひとりで飲んでしまっていますけど、贅沢を言えば、“みますや”さんは特に、みんなでワイワイ来たい感じがします! 両親もこういう雰囲気が好きなので、連れてきてみたいなあ。……ひとりだと、寂しいです(笑)」。
2023.02.22(水)
Text=Kyoko Akayama
Photographs=Miki Fukano
Hair & make-up=Aya Murakami
Styling=Tatsuya Yoshida