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界のお楽しみ、ご当地楽。「界 雲仙」では活版印刷を体験
![かつて印刷所で実際に使われていた活字などをコラージュした「ご当地楽ルーム」。「雲仙」や「和華蘭」の文字も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/1280wm/img_e0509ee2d175d25e305ae8e7004723c8598988.jpg)
界のおもてなしの一つとして人気なのが、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」。「界 雲仙」のご当地楽は、活字を並べてインクを付け、紙にプレスする印刷方法「活版印刷」の体験です。
活版印刷は、16世紀後半、天正遣欧少年使節団としてローマに派遣された4名の少年たちにより、長崎県島原半島に持ちこまれました。つまり、日本における活版印刷のルーツは長崎県。これを「ご当地楽」として体験するのです。
![長崎は日本における活版印刷発祥の地。そんな歴史もスタッフがわかりやすく教えてくれる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/1280wm/img_233076c156aa48cc6531cf7c6530c33c300876.jpg)
スタッフから活版印刷の歴史や技術についての説明を受けたら、いよいよ実体験。古い印刷所で実際に使われていたという活字や印刷機を使い、思い思いの文章をポストカードに印刷します。小さな活字を一つひとつ選んで並べるのは神経を使う作業ですが、そのぶん集中し、思わず夢中に。
![小さな活字をピンセットで並べていくのは、意外なほど集中力を必要とする作業。レイアウトにも個性が表れる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/7/1280wm/img_677f86106e259ae92dbb89fea7663359475436.jpg)
イラストと一緒に活字をレイアウトしたら、フレームを固定し、活版印刷機へ。力加減によってかすれたり濃淡ができたりしますが、仕上がりは活字の凹凸がなんともいえない風合いとなり、世界に1枚だけのカードを手作りしたという実感が湧いてきます。
![活字を並べたフレームを古い活版印刷機にセットし、ポストカードに文字をプレス。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/e/1280wm/img_0e56ae5ee4f81535c90f4649effc2ee2234537.jpg)
![インクをつけた活版を強く紙に押し付ければ、印刷が完了。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/1280wm/img_d3436e584b098f10dccd52e8f3b60746400872.jpg)
でき上がったポストカードは、オリジナルのカードホルダーに入れて持ち帰ることができます。ホルダーは4色あり、好きな色を選べるのもうれしいところです。
![でき上がったカードには活版印刷ならではの魅力が。カードホルダーは4色から選べる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/4/1280wm/img_1484cdc8f77c6213759b41cbc3e243fb793461.jpg)
「ご当地楽」のような文化体験やアクティビティ、客室や料理、さらには温泉の楽しみ方など、「その土地ならでは」のおもてなしを用意しているのが、界の大きな魅力。全国22カ所の「界」にそれぞれのおもてなしがあると思うと、すべてめぐって22通りの「ならでは」を体験してみたくなりますね。
次回後篇では、「界 雲仙」のご当地感あふれる食事や温泉の魅力、そして地獄パワーを体感するアクティビティを紹介します。
界 雲仙
長崎県雲仙市小浜町雲仙321
電話番号 050-3134-8092(界予約センター)
宿泊料金
◆1泊25,000円~(1室2名利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
客室数 51室
チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
アクセス 車:長崎空港より約90分、電車:JR諫早駅より約60分
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
ディスカバリーのその先へ 星野リゾートで体験する、新しいニッポンの魅力
日本全国、その土地土地の魅力合わせた宿泊提案をする星野リゾート。その星野リゾートでの宿泊体験を通して、日本の魅力を再発見してみませんか?
2023.01.12(木)
文=張替裕子(ジラフ)
撮影=橋本 篤