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発達障害から別の二次障害に繋がり、ようやく診断にたどりつく

 他にも発達障害の症状に関連しているものとして挙げられることは、情緒が乱れやすい、睡眠リズムが狂いやすい、計画性がなくいつも締め切りギリギリ、単位を落としてしまう、大事な試験でパニックになる、衝動的に散財や契約をしてしまう、などなど……。かいつまんでエピソードを出すととんでもないやつだなと思われるかもしれませんが、一つ一つは脳内のパニックや、叱責を受けるという事象で完結していることもあり、明らかに行動がおかしいと判断されることは少ないので、親しい人にすら「発達障害に見えない」と言われるほど、色んなことで困ってきたことに気付かれにくいです。

 成人してから発達障害の診断を受けたという方に何人もお会いしましたが、他の方も幼少期に心の奥底で「何かがおかしい」「人と違う」と思いつつ、変だと思う自身の特徴を抑圧してきたという経験を語られます。そして無理に無理を重ね、発達障害から別の精神症状や精神障害(=二次障害)に繋がり、ようやく診断にたどりつくパターンが多いです。

 発達障害は人によって症状も違いますので、ここまで読んで気になった方はぜひいろいろ調べてみてください。そもそも「障害」とはなんだろうか? 障害者に対してどういうイメージを抱いているのだろうか? とか、自分が持っているステレオタイプを考え直す機会にもなると思います。発達障害の診断を受けることに抵抗があるかもしれませんが、発達障害の当事者の中には、ADHD用の薬を服用したり、自分の性質に合わせた工夫をすることで、上手く生活できるようになったという方も多くいらっしゃいます。わたし自身も家庭教師や保育補助のアルバイト、非常勤での授業などでは、ある程度リスペクトされた上で人間関係を構築できました。小さな失敗が致命的にならず、提供する内容に自信が持てるような仕事では、比較的上手く働けたという経験があります。

2022.12.29(木)
文=コッピーちゃん