こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 皆さまはメイクをする時に、どんな鏡を使っていますか?

 私は気軽に使える手鏡でささっとメイクすることが多いのですが、前回のKATEを使ったレッスンの時に、使う鏡でメイクの仕上がりが左右されると気がつきました。

 例えば、アイシャドウを塗ったり、アイラインを引いたりする時に、メイク上手さんたちはまぶたを引っ張り上げますよね。だけど、片手に鏡を持っていてはできません。そしてそういう細かい作業を怠ると、メイクが美しく仕上がらない!

 さらに、両手を使うのはバランスのいい顔作りに「物理的にも」効果を発揮していると体感。具体的にどういうことなのか、両手を使うメリットについて考えていくと共に、どんな鏡を選べばいいのか、プロに教わってきました。


両手を使う重要性

 まず、今回強く主張したいのが、「両手を使う重要性」。

 これは単に、まぶたを引っ張り上げられるとか、アイシャドウをキワから塗れるとか、それだけの話ではありません。この度、両手を使ってメイクをする人の姿を目の当たりにして思ったのですが、両手をしっかり使っている人は、身体も顔もバランスがいい! 逆に言うと、自分はバランスが悪いなと心から思いました。

 実際、私は顔の左右バランスが本当に悪いのですが、原因としては利き手に頼り過ぎているとか、親知らずを片方だけ抜いているとか、左右の視力差が大きいとか、様々なものがあります。そしてたった今の状態はまだ我慢できるレベルですが、年々酷くなっているので、「このままいくと、どうなるのだろう」と心配せずにはいられません。

 そんな中、夏頃の取材で「骨と身体のスペシャリスト」の小顔神HIRO先生に頬の引き上げなどのメソッドを教えていただきました。

 その時に、ほんの少しの刺激でも顔の形が変わると知りました。それを踏まえてのメイクです。

 メイクする時に毎回手鏡を左手で持っていたら、それがわずかな時間であっても、「数分×365日」で、1年でかなりの時間になる。それが積もれば、左右差がより広がってしまうのではないかと思いました。

 しかも片手で鏡を持つと、のぞき込む形になりやすいので、姿勢も悪くなりそうです。メイク自体も片方の体が引っ張られた状態のまま行うので、バランスが悪くなりそうですし、片手を前に出すスタイルだから、片側の筋肉が発達しやすくもなり、ゆがみを生むかもしれません。つまり、鏡を片手で持ってメイクをすると、メイクが上手くできないだけでなく、物理的にバランスの悪い顔や体を作ることになるのではないかと思ったのです。

 鏡だけではありません。シャワーでもドライヤーでもなんでも、片手を使い続ける作業は、左右差を生みやすい。……そう考えると、欧米式の備え付けのシャワーは不便ですが、「体にはいいのかも?」と急に見直す気持ちになりました。

 いずれにしても、「片側にだけ負荷をかけてはいけない」と思うと、鏡も片手で持つスタイルは好ましくなさそうです。では、どんな鏡を選べばいいのでしょう? プロに教わってきました。

2022.10.23(日)
文・写真=にらさわあきこ