手持ち花火が自由に楽しめるのは日本だけ!?
![中国製花火の一部。レトロで可愛い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/5/1280wm/img_75fcea803bfa6230822f06778b40c4a6105625.jpg)
「海外では手持ち花火が珍しいからね。ほぼ日本だけで楽しまれている文化だと思うよ。中国の花火もたくさん揃えているんだけど、日本は火薬の量とか基準が厳しいから採算が取れなくて、最近は日本への輸出数が減っている。気になったものは早めに楽しんでみたほうがいいかもしれないね」
![好きな人が多い線香花火。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/1280wm/img_0a75cae3548f6a68af9bdc0bf81ad54d164599.jpg)
なぜ日本には手持ち花火の文化が根付いているのか。
まず、花火には鎮魂やお盆の際の送り火としての意味が含まれているからだろう。お祝い事で使われることが主な海外とは異なり、情緒的価値があるものなのだ。
そして、花火の質がいいから安心して楽しむことができる、というのも理由のひとつ。
職人たちの巧みな技術はもちろんのこと、日本煙火協会によって厳しい基準が設けられ、国産品はもちろんのこと、輸入品に至るまで、日本で花火を販売するのであれば、薬量や形状、およびその構造上の基準などが「火薬類取締法施行規則」によってきちんと定められている。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/1280wm/img_4068c9dfa80a49d4f56fb5455fb06878143874.jpg)
にもかかわらず、最近は危ないから、近所迷惑だから、と敬遠されがち。風の強い日は避ける、消火用の水を用意するなど基本的なことを遵守すれば、安心して遊べるもの。
日本の花火は、実に精巧で優美なものとして、海外では称賛されているそう。
暑い中、煌めく花火を見つめぼーっとするもよし、語り合うのもよし。花火に関して何でも答えてくれる松木商店で、自分好みの手持ち花火を選んでみるのはいかがだろう。
松木商店
場所 東京都台東区蔵前2-4-3 永谷ビル1F
電話 03-3851-2689
営業時間 [5月~9月]9:00~17:00、[7~8月]9:00~20:00、[10月~11月、1月~4月]9:00~17:00、[12月]9:00~17:00
※営業時間は変更になることがあります。
http://matsuki-hanabi.com/index.html
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2022.08.12(金)
文=CREA編集部
撮影=鈴木七絵