ーーでは、アニメやマンガも。 

アレジ 全然。日本のそういうのもゼロ。ほんと、すべて家の外でのアクティビティだった。でも、やるのは必ずエンジンがある遊び。僕はレイジー(怠け者)だから、ランニングしたくないし、ペダルも漕ぎたくないから(笑)。エンジンがあるもののほうが好きだった。 

ーー日本に対しては、どのようなイメージを持たれていましたか。 

アレジ 楽しいイメージ。あと、食べるものはなんでもおいしいイメージもあったし。それは間違ってなかった。でも、御殿場みたいなところがあるとは思わなかった。 

 ここに来る前は「御殿場は田舎だよ」と言われていて、すごい昔というか、京都みたいなデコレーションがされた家がいっぱいなのかなと思ってけど、そんなことなかった(笑)。 

 

ーー日本に来る機会は、子供の頃からありましたか。 

アレジ あったよ。1歳から15歳の間で、7回、8回くらい日本に行ってるかも。15歳からは、鈴鹿のファン感謝デーで毎年来てたし。杉並に住んでるおじいちゃん、おばあちゃんにも会いに行ってたし、温泉もよく行ってた。箱根の小涌園。あとは箱根神社も富士急ハイランドも行った。また行きたいね。 

ーーお姉さまのエレナさんも日本にいらっしゃいますが、一緒に杉並のおうちを訪ねたりされたりは。 

アレジ ときどき会いますよ。一緒にごはん食べに行くし。じいちゃん、ばあちゃん、まだ元気。お姉さんとは東京に行く時には、必ず会う。 

「お父さん・お母さんは有名人」いつ自覚した?

ーーお母様が日本でゴクミと呼ばれるスターだったことは、いつくらいから知りましたか。 

アレジ 5歳とか6歳、物心がついたときかな。はっきりとは言えないけど。お母さんが出ていたドラマとか映画も、ちゃんと見たことがない。パパッとシーンは見たけど、最初から最後は見たことない。ちょっと恥ずかしい。 

ーーお父様も、ヨーロッパではスターですよね。幼い頃から「あのアレジの息子」という見られ方もされてきたと思うんですけれども、それが嫌だなとか思う時ってあったんですか?  

2022.08.02(火)
文=平田裕介