いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。
そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。
今回は、秋田県観光連盟が選ぶ、夏の絶景・風物詩をご紹介します。
◆白瀑神社の「みこしの滝浴び」
「みこしの滝浴び」は、毎年8月1日に行われる白瀑神社の例大祭。五穀豊穣、海上安全、商売繁盛を祈願するための神事で、境内裏手にある白瀑の滝つぼへ神輿が入る様子が大きな見どころ。
元々はその昔、猛暑に耐えかねた男衆が神輿を担いだまま滝つぼに飛び込んだことが始まりとされており、現在は神輿を担いだ白装束の男衆が、町内を練り歩いた後に滝つぼへ入るのが風儀となっている。
豪快に流れる滝と、滝つぼを練り歩く姿は勇壮かつ涼しげで、夏の風物詩として多くの人々から親しまれている。
白瀑神社の「みこしの滝浴び」(しらたきじんじゃのみこしのたきあび)
所在地 秋田県山本郡八峰町字館10
http://shiratakijinja.com/御祭神/
◆千秋花火
千秋花火は、秋田市民の有志で結成したNPO団体「あきた元気倶楽部」が主催する民間花火プロジェクト。
千秋公園二の丸から打ち上げられた、スターマインや芸術玉など約3,000発の花火が、県都の夜空を彩る。
「秋田の花火といえば大曲の花火競技会が全国的に有名ですが、千秋花火は秋田市中心市街地で開催される花火プロジェクトです。
市街地ゆえに、打ち上げ花火も、お堀からの吹上花火やナイアガラの滝も、会場から間近で見られるため迫力満点! また、花火と竿燈がコラボしたレアな光景は、ここでしか見られません」(秋田県観光連盟)
千秋花火(せんしゅうはなび)
所在地 秋田県秋田市中通1丁目エリアなかいち周辺
http://www.sensyuhanabi.com/
2022.07.30(土)
文=佐藤由樹