いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。
そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。
今回は、青森県観光企画課主査の豊川恭加さんが選ぶ、夏の絶景・風物詩をご紹介します。
◆十二湖の青池
十二湖は、世界最大級のブナ林を誇る、白神山地西部にある33の湖沼群。その湖沼の中でも青池の湖水の鮮やかさは格別で、この景色を楽しむには日差しの強い夏場がおすすめ。
「十二湖は1704年に発生した大地震による山崩れによってできたといわれており、崩山から眺めると12の湖沼が見えたことから、十二湖とよばれるようになりました。
特に有名なのが、鮮やかなコバルトブルーに輝く青池です。最深部9メートルに達する青池は透明度が高く、目を凝らすと水底に横たわるブナの大木まで見えるほど。
神秘的な青色の美しさにうっとりすることでしょう」(青森県観光企画課主査の豊川恭加さん)
十二湖の青池 (じゅうにこのあおいけ)
所在地 青森県西津軽郡深浦町松神下浜松
https://aomori-tourism.com/spot/detail_73.html
◆十和田湖湖水まつり
十和田湖湖水まつりは、2019年まで花火大会として親しまれてきたお祭り。2020年からは、世界の新型コロナウイルス感染の収束を願って、花火ではなくスカイランタンを打ち上げている。
十和田湖遊覧船乗り場付近から太陽広場まで、湖畔一帯から打ち上げられるスカイランタンの数は2日間で2,000個にもなる。
「湖面にはオレンジやブルーのスカイランタンの光が映し出され、幻想的な世界をお楽しみいただけます。
また、スカイランタン打ち上げのフィナーレには、花火の打ち上げもありますよ。
今年は7月16日、17日の2日間の開催。スカイランタンと花火を湖上から望む『十和田湖遊覧船ナイトクルーズ』も運航されました」(豊川さん)
十和田湖湖水まつり(とわだここすいまつり)
所在地 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋
https://kosuimaturi.com/
2022.07.28(木)
文=佐藤由樹