自然に学び、遊び、作る八ヶ岳ガストロノミー

◆Terroir 愛と胃袋(テロワールあいといぶくろ)

 四方に三千メートル級の山々を眺める北杜市高根町。シェフの鈴木信作さんとマダムの石田恵海さんがこの地にレストラン「Terroir 愛と胃袋」を開業したのは2017年。

 3人の子どもの子育てとオーベルジュ経営を目指しての移住だった。店舗は、江戸時代に建てられた築180年の古民家をリノベーション。店の向かいでは、一棟貸しの宿「旅と裸足」もスタートした。

 東京・三軒茶屋で4年間営業した「Restaurant 愛と胃袋」では、山梨のワインを中心に日本のワインに特化して提供していた。

 山梨に移住後、鈴木シェフは、山や川、畑の名人たちを師に、山菜やキノコ採り、鮎釣りを学び、狩猟免許も取得。

 「近くにいい生産者がたくさんいて、訪ねて話ができるのがいい。身近な素材をどうクリエイティブな料理に仕上げるかを常に考えています」(鈴木さん)

 畑での友人たちとの会話から誕生した“トモダチ”、親しい生産者が初めて造ったワインからイメージした“夜店”など、愛ある創造的なひと皿が様々な物語を紡いでいる。

Recommended Bottles

〈左〉コーンを栽培する、さのファームが育てるブドウで醸したファーストヴィンテージのワインは“夜店”の串の甘辛い味わいと好相性。「SPRING WINE マスカット・ベーリーA 2021」(機山洋酒)。
〈中〉近年、注目度が高まっているワイナリーの「芒 NOGI 2021 WHITE」(甲州/98WINEs)。
〈右〉品質の高さで世界からも注目される「グレイス ブラン・ド・ブラン 2015」(中央葡萄酒)と鈴木シェフの料理のマリアージュを楽しみたいと訪れる人も多い。

Terroir 愛と胃袋(テロワールあいといぶくろ)

所在地 山梨県北杜市高根町長澤414
電話番号 0551-30-9199
営業時間 11:30~14:00、17:30~21:00
※コースのみの提供で、ランチ、ディナーともに 15,730円、要予約。グラスワイン 1,100円~、ボトルワイン 4,400円~。
定休日 月・火曜、水曜ランチ
https://www.aitoibukuro.com/

2022.07.15(金)
Text=Motoko Saito
Photographs=Takashi Shimizu、Wataru Sato、Nanae Suzuki

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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