コースの前菜として供される“八ヶ岳生ハム”。撮影時のものは18カ月熟成。スライスしたての美味しさを実感できる。 生ハムと同じ甲州乳酸菌クリスタルポークを低温調理した後にロースト。店の裏で採れた蕗で作った蕗味噌のソースで。筍、アスパラ、ジャガイモも地元産。提供はコースのみ、ランチ 6,000円、ディナー 10,000円(サ別)。 地元の武川米(コシヒカリ)を使用したリゾット。熱で溶ける生ハムの脂の美味しさを堪能できる。 塩漬け→塩抜きした後にスーニャ(ラードと小麦粉を混ぜたもの)で表面を保護しながら、風通しのいい貯蔵庫で12カ月間、乾燥・熟成させる。現在、その数は約300本。 店の奥に生ハムがずらりと並ぶ。 12カ月熟成生ハムの美しい断面。スライスでの販売(150g前後で1,500円)が基本だが、リクエストでブロックでの購入も可能。 築170年の古民家、南向きの馬小屋を改装した店内。 串に刺したベビーコーンに、甘辛い味付けをした猪のベーコンを巻いてコーンフラワーを纏わせた“夜店”。 落ち着いた庭園を眺めながら料理をいただける。 八ヶ岳で栽培される米、“亀の尾”の上には鈴木シェフの出身地・長野県飯田市の天龍川の水で養殖している天龍鮎のフリットを。山梨と長野、2つのテロワールを表現。 玉ネギのブランマンジェの上に、“トマトの涙”と呼ばれるエキスでエンドウ豆を閉じ込めたものをのせ、チュイルとナスタチウムを添えた“翠雨”。 燻製をかけた鱒に3種類のビーツを纏わせ、八ヶ岳育ちの山羊のクリームチーズをのせて、鱒子を散らしたシグネチャーディッシュ“トモダチ”。 山梨県産甲州ワインビーフを使った一皿。 “自家製山羊のチーズと地元産キュウリのサラダ”。できたてを味わうシェーブルチーズの美味しさは格別。キュウリの瑞々しい旨みや香りと好相性。 繊細なひと皿を創り出す中村裕シェフ。 マカロン、マドレーヌという2頭の雌山羊がいる。フレッシュな山羊チーズは、子山羊への哺乳が終わる7月から提供。 “甲州ワイン豚の自家製生ハムと地元産ルバーブのタルトレット”。熟成期間が終わる自家製の生ハムを切り始める夏から秋まで、生ハムを使った料理が楽しめる。 渓流と雑木林に囲まれた静かなレストラン。 “鹿もも肉のウェリントン”。野生のセルバチコと花を添えて。肉の中心には自家製の蕗味噌。煮詰めた白樺の樹液を加えた赤ワインソースでいただく。 山への感謝の気持ちを表した前菜は樹海をイメージ。ショウガや醬油を効かせた鹿肉のジャパニーズジャーキー、鹿肉のコロッケなど。 富士山の樹海をイメージした店内には、狩猟で捕った鹿や猪などの角や骨が飾られている。 福井県越前市の“越前打刀物”の職人にオーダーした包丁。柄には豊島シェフが捕獲した鹿の角が使われている。豊島シェフの手にフィットするように作られたシェフ専用の包丁だ。 八ヶ岳のヨーグルトを使ったアイスに前田屋(笛吹市)の繊細なオリーブオイル「ミッション」をあわせたデザート。 富士山麓を眺めながら料理をいただける贅沢なテーブル席。