ジビエ、チーズ、地元野菜勝沼の“その日”を一皿に
◆Hérisson d’un jour(エリソン・ダン・ジュール)
![山梨県産甲州ワインビーフを使った一皿。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/4/1280wm/img_5435fef2c57e8cec808fc2b48b5f2794101965.jpg)
標高約600メートル、甲州市勝沼町の渓流と雑木林に囲まれたレストラン。
ここで味わえるのは、地元の食材と自家製のチーズや生ハムなどを使ったフランス料理。腕を振るうのは中村裕シェフだ。
![“自家製山羊のチーズと地元産キュウリのサラダ”。できたてを味わうシェーブルチーズの美味しさは格別。キュウリの瑞々しい旨みや香りと好相性。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/1280wm/img_d70ab2db08468093802cfc7e09d0111261201.jpg)
「その日にある食材で作るので、日によってメニューが異なることも。自由に楽しく料理しています」(中村さん)
![繊細なひと皿を創り出す中村裕シェフ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/1280wm/img_6f954edabfedffbd35860291b5aff0d6165430.jpg)
庭の自家菜園には、雑草に守られてズッキーニ、枝豆、ナスタチウムなどが育ち、山桑、木苺、山椒、カキドオシ等の野草も季節の味わいに。
![マカロン、マドレーヌという2頭の雌山羊がいる。フレッシュな山羊チーズは、子山羊への哺乳が終わる7月から提供。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/1280wm/img_87e74ec0312aa8459e222e399309bf4f571517.jpg)
飼っている山羊のミルクは夏から秋の約4カ月、一日150グラムほどのフレッシュなチーズに加工して供される。
![“甲州ワイン豚の自家製生ハムと地元産ルバーブのタルトレット”。熟成期間が終わる自家製の生ハムを切り始める夏から秋まで、生ハムを使った料理が楽しめる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/b/1280wm/img_7b78664445092f7e9565248a14f22a6c67901.jpg)
11月~2月の猟期には、狩猟免許を持つ中村シェフが撃ったキジ、キジバト、マガモ、タシギなどがジビエ好きを唸らせる。2年半かけて熟成させる生ハムが味わえるのは夏から秋にかけて。
![渓流と雑木林に囲まれた静かなレストラン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/1280wm/img_5982bdcab523a39cc6f615d8cad3d724142152.jpg)
ご近所のドメーヌ・オヤマダ、ドメーヌ・ポンコツ、共栄堂のワインは、中村シェフの料理とともに味わえるだけでなく期間限定で購入も可能。土地の恵みに溢れたレストランだ。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/-/img_246801d3e659185060f6c77216b4c696147514.jpg)
Recommended Bottles
〈左〉「ジャロピー」(甲州、デラウエア、シュナンブラン/ペイザナ農事組組合 中原ワイナリー ドメーヌ・ポンコツ)。
〈中〉ご近所にある2つのドメーヌのワインを扱う。樽発酵後に瓶内二次発酵させた「祝」(デラウエア、甲州、プティ・マンサン/ペイザナ農事組合 中原ワイナリー ドメーヌ・オヤマダ)。
〈右〉「ラ・フロレット スミレ・ルージュ キュベ・エルヴァージュ 2017」(メルロー/奥野田葡萄酒醸造)。同じ土地で育った野菜や肉と相性がいい。
Hérisson d’un jour(エリソン・ダン・ジュール)
所在地 山梨県甲州市勝沼町中原5288-3
電話番号 0553-39-8830
営業時間 11:30~13:30 L.O.、17:30~21:00 L.O.
※ランチ 3,300円~、ディナー 5,500円~ともに要予約。グラスワイン 550円~、ボトルワイン 2,800円~。
定休日 不定休
https://herisson-koshu.com/
2022.07.15(金)
Text=Motoko Saito
Photographs=Takashi Shimizu、Wataru Sato、Nanae Suzuki
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。