すでに渦に巻き込まれていたはずの宮内庁は、我関せずかどうかは知らないが、様子を見ているだけで、ふたりに手を貸して問題を解決しようとする気配はなかった。何もしなければ、最初につけられた色が、その後も変わることがないのは当然である。こうして「皇室の名を利用する姑息な小室さん」のイメージがどんどん沈着していった。こうなったあとで「国民の理解を得ろ」と言われても、どうすることもできない。

 もっとも、小室さんにすれば、結婚は個人の問題であって、国民の理解を得るなんて考えもしなかっただろうから、たとえ宮内庁から「国民への釈明」うんぬんと言われても理解不能だったかもしれない。あちこちでボタンの掛け違いがあって、結果的に国民のひんしゅくを買ってしまったことが、小室さんにとっての悲劇だった。

秋篠宮さまは痩せ、母娘の関係は疎遠に…小室圭さんとの結婚が「円満な秋篠宮家」に招いた異変 へ続く

2022.06.10(金)
文=奥野修司