「トマトとカリカリ油揚げの和ハーブサラダ」の作り方

 トマトは8等分ぐらいのくし切りに、ミョウガはななめにスライス、三つ葉は根のところを切り離し、3センチ幅ぐらいに切っておきます。

 そう、和ハーブとはミョウガと三つ葉のことでした。どちらも薬味の定番ですが、サラダなど洋風に使うのもおすすめなんです。

 次は油揚げ。フッ素樹脂加工されたフライパンを中火で熱し、片面4分ずつ焼いていきます。油はひかなくていいですよ。

 油揚げはそのまま使ってOK。油抜きしなくていいですが、よほど油っぽくて気になるようなら、キッチンペーパーで挟むようにして余分な油分をぬぐってください。

 4分ほど熱して裏返したものがこちら。

 もう片面も熱していきましょう。

 両面焼いてほどよくカリッとなったら、熱さに気をつけつつ、それぞれ8等分に切ります。ひと口大、2~3センチ角のイメージ。

 ボウルに油揚げと野菜類、Aを入れて、全体をよく和えましょう。

 オリーブ油と醤油って実は相性がいいんですよ。ドレッシングの材料として使えるようになると世界が広がります。洋と和の調味料で洋と和の食材を和えて、全体が調和する面白い感じ。ぜひお試しあれ。

※お手持ちの好みのドレッシングでも全然OK!

 お皿に盛りつけて、完成!

 ここにキュウリとか大葉なんかを加えてもおいしい。作りおく場合は、和える段階で塩は混ぜず、食べる直前にふってください。

 油揚げって、そこはかとないのにメインを張ってくれる頼もしい存在。香り担当の和ハーブふたつと、うま味担当のトマト、サクサク食感とたんぱく質をあわせもつ油揚げ。トータル的に胃に軽い感じ、私のおつまみとして理想的なのです。日本酒にも白ワインにもいいですよ。

 それでは今月もよい食卓を!

 素敵な五月でありますように。

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。著書に『にっぽんのおにぎり』 (理論社)、『自炊力』 (光文社新書)など。現在オレンジページ、メトロミニッツ、ハフポストなどで連載中。料理家としても活動、企業へのレシピ提供などを定期的に行う。人物撮影:内藤恵美
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

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2022.05.09(月)
文・撮影=白央篤司