チョコプラから浴びた「東京吉本なめるなよ」イズム

――「えらそうになる=ダサい」とすると、以前のインタビューで「売れなくなるよりもダサくなる方がいやだ」とおっしゃっていた理由がわかります。今回ランキングの15位に入った囲碁将棋さんも「ダサくなるのがいやだ」というお話をされていました。

屋敷:囲碁将棋さんは最たる例じゃないですか。

嶋佐:うん、本当に。

――今回ニューヨークさんが1位になったことや、マヂカルラブリーや錦鯉のM-1優勝など、東京芸人の波がきてるのでは……。

嶋佐:どうなんですかねぇ。

屋敷:いやでも「波来てる」って思われるということは、やっぱり負けてるっていうことですからねぇ。メインストリームは大阪やっていう。結局千鳥さんかまいたちさんらが目立っていて、特番とかやる時もゲストは8割方大阪の人なんですよ。

嶋佐:だからチョコプラさん(チョコレートプラネット)とかが言ってるのはそれだよね。

屋敷:そう、チョコプラさんはその気持ち一番強いと思います。「東京吉本なめるなよ」っていう。俺らはそのチョコプラさんに教えられたというか、イズムをちょっとだけ浴びてる感じはしますね。あんまり東京が大阪がっていうことは特別何も思ってなかったんだけど、チョコプラさんとかは腹の底でグーっと思ってる部分があって、一緒にいるとそれをひしひし感じるので。かといって大阪の人を目の敵にとかしてるわけでは全然ないですけど。

 

嶋佐「ふざけちゃうんだよね、東京芸人は」

――東京芸人の哲学みたいなものはあるのでしょうか。先ほどの「ダサいの嫌」みたいな。

屋敷:それはあるかもしれないですね。東京の方がやっぱなんていうんですかねぇ。確かにカッコつけてるかもしれない。いいように言ったらそれ「美学」みたいな感じですけど、悪いように言ったら照れというかカッコつけ。囲碁将棋さんらへんはほんとそうですね。

嶋佐:そうね、いい意味で言ったら飾らない。悪い意味で言ったらプロ意識が低い(笑)。

2022.02.03(木)
文=西澤 千央